エニアグラム:ウイングって結局何よ
エニアグラムには、ウイングなる要素があります。
日本では複雑化する&定義がイマイチよくわからなくなる等からあまり語られませんが、海外では結構頻繁に議論されている要素ですよ。
私も、自分の方向性をよく知るためには必要な要素だと考えています。
今回は、そんなウイングとは何ぞや?という部分を解説していきましょう。
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ウイングとは、サブタイプ!
端的に言うなら、ウイングというのはエニアグラムでいうサブタイプのようなものですね。
人間誰しも、エニアグラムの区分け通りきっちりの性格になるわけではありません。同じタイプであっても、その方向性や性格にはどうしても違いが出ます。
エニアグラムではこの違いを「ウイング」と呼んで、同じタイプ同士の違いを表しているのです。
例えばタイプ9でウイングが1に向いている人は、おっとり癒し系の平和主義者という性格の中にもどこか厳格さというか、理想主義的で秩序を重んじる部分が出てきます。
この場合、タイプ1に向いたウイングが大きくなればなるほど、タイプ9でありながらも厳格なタイプ1的な部分が強く出てくるのです。
人間、ピッタリ自分のタイプそのまんまな奴はそうそういない。ほぼ全員が、どっちかにウイングを持っているだろう。
タイプごとの説明を聞いて「なんか違う」と思ったのなら、隣接するタイプについての説明もよく見てみるといい。そのなかでしっくりくるものがあれば、それがウイングである可能性が高いぞ。
……まあ、そもそもタイプ選定が間違ってたらいろいろおじゃんだけどな
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ウイングは隣接タイプにしか向かない!
さて、サブタイプなどと謳ってみたところで……実のところ、ウイングは自分のタイプと隣接するタイプに向くと言われています。
例えばタイプ9ならばウイングは1か8、タイプ6なら5か7、といった具合ですね。
残念ながら、タイプ1でウイングが5や6に向くことはないので、そこは押さえておきましょう。
タイプ1ならば、ウイングが向くのはタイプ9かタイプ2。如何せん9つの性格タイプに強引に区分けしているため、似ても似つかないほどに性格が違う気もしてきますが……まあ、やはり似通った部分もあるのでしょう。
基本的に3つの中枢センター辺りと連動して考えると、わかりやすいかもしれません。
タイプ1は基本は本能タイプですが、感情タイプの特徴もある程度持ち合わせています。この感情センターの強さ次第で、ウイングがどちらにどれだけ向いているのかが変わってくる……といった感じでしょうか。
反面、真逆にある思考タイプを併せ持つタイプ4、5、6、7、8にも本質は遠く、また感情センター特化の3も違う……といった具合に、自分の中枢センターと近しい本質を持ったタイプ以外の本質を持てないのです。
……とまあ、中枢センターが近いと言えばなんだかウイングがあっても似たような存在になるような気もしてきますが……実は、このウイング次第で得意分野を活かす先や向いている先が随分と違ってくるのです。ここもまた、面白いところではありますね。
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ウイング込みで18タイプ!しかし明確な区分けはない!
ウイング込みでエニアグラムを区分けすると、そのタイプは18パターンに細分化されます。
タイプ1 | 1-9:理想主義者 | 1-2:擁護者 |
---|---|---|
タイプ2 | 2-1:尽くす人 | 2-3:もてなす人 |
タイプ3 | 3-2:魅了する人 | 3-4:プロ |
タイプ4 | 4-3:貴族 | 4-5:ボヘミアン |
タイプ5 | 5-4:因習破壊者 | 5-6:問題解決者 |
タイプ6 | 6-5:ディフェンダー | 6-7:良き友人 |
タイプ7 | 7-6:エンターテイナー | 7-8:物質主義者 |
タイプ8 | 8-7:独立者 | 8-9:熊さん |
タイプ9 | 9-8:調停者 | 9-1:夢見る人 |
エニアグラムでのタイプ1、タイプ2のようなタイプ分けは、あくまで大まかな目安としてのグループ分けに過ぎないのです。
例えば、濃紺もシアンに近い水色もうっすーい空色も全部を一緒くたにまとめ、青と呼称しているようなものですね。
当然、中には紫っぽかったり緑に近かったりする色もあるわけで、ウイングとはそういった、同じ色の中でもさらに細かい分類を表しているわけです。
例えば赤と青、緑や黄色といった原色の違いはすぐに分かります。
しかし、人間の性格は原色だけでなく様々な色が混ざったような感じのもの。当然、赤っぽいとか青っぽいとかはわかっても、それ以上の事は自分で見つけていくしかありません。
エニアグラムというのは、言ってしまえばそんな自分の色がどんなものかを知るための第一歩。自分の属性が赤か青かを確認するためのものなのですね。
エニアグラムもウイングも、自身の方向性や大まかな属性を導き出すためのツール。それを理解して使えば、なんだか自分を見つけられそうな気がしてきませんか?