エニアグラムで分かる「本当の自分」と「人づき合いの極意」
あなたを知る9つのタイプ【基礎編】 ティム・マクリーン , 高岡よし子 著
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さて、今回もエニアグラムの解析でお世話になった書籍のご紹介です。
今回紹介するのは上記のこちら。
何だかんだ、最初にエニアグラムを理解する上で一番お世話になったかもしれません。
というのも、この本は複数書籍に分けて書くことをひとつにまとめたような本で、しかも図解が多く雑誌のような形式をとっているので、流し読みでもある程度の情報が入ってきます。
あっさりと読むにはもってこいの1冊かもしれませんね。
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パッと読んでパッと理解するならこれ!
本書の魅力は、やはりとっつきやすさと読みやすさ。
図解が多い上エニアグラムの簡易形式なので、浅く学ぶだけでいいやと思っている人には特におすすめできる1冊です。
エニアグラムではあまり突っ込んだことを書いている日本書籍は多くありませんが……その中でもこの本は特に初心者向けで、わかりやすさを最重視した出来と言ってもよいでしょう。
エニアグラムにおける基礎的な事項をとことん絞って抽出して最低限にまとめ上げ、1冊の本にしたようなものでしょうか。
最低限と言っても侮るなかれ。これでも一般人がそれなりの理解を得るには十分な情報が詰まっており、基本とタイプ別の特徴についてもしっかりと記載されています。
特に目を引くのが、その情報の広さ。
例えばタイプ別の解説では、
1.特徴
2.プラス時とマイナス時の傾向
3.囚われ
と、最低限の情報にはしっかりと触れたうえで、
4.恋愛傾向
5.リーダーシップの取り方
6.子供の頃の傾向
7.アドバイス
8.他タイプとの付き合い方
と、1冊で知れる情報の幅広さは他にはないものとなっています。
まさに、解説だけでなく実用面にもしっかりと踏み込んだ書籍……というわけですね。
「小難しい事はいいからかいつまんで実用性のありそうな場所を知りたい!」とか、「エニアグラムはわかりにくそうだから入門から入りたい!」という方にとっては、特に満足できる1冊です。
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幅広さと情報の浅さは隣り合わせ
一方で、やはり情報の浅さは、深く学びたい人にとっては物足りなさとして映るかもしれません。
オススメのポイントから見てわかる通りコンセプトからして初心者や入門者のために作られていることは想像に難くなく、やはりそれだけ突っ込んだ内容や詳しい説明は不足と言ってもよいでしょう。
あくまでわかりやすさととっつきやすさを前面に出すために、情報の深さと掘り下げた部分の話は犠牲にせざるを得なかったのでしょう。
例えばウイングだとか健全度による細かな違い、「なぜそうなるのか」を含んだ突っ込んだ話題……この辺りは基本的にオミット。
だいたいの入門向けに言える「小難しい話は全カット」という欠点が、本書にもそのまま言えてしまうというのが痛いところですね。
とっつきやすさと詳しさは二律背反しやすく両立が極めて難しい要素です。そのため大抵はどっちかが犠牲になるわけなのですが……本書はとっつきやすさに全力を傾けた1冊となっているわけですね。
そのため、特に「エニアグラムを深く知りたい」という方には物足りない出来となってしまっているのです。
要するに、良くも悪くも入門、およびザックリした説明で十分な方向けというわけですね。
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総評:ここから始めるにはうってつけかも
初心者向けという事で説明は十分とは言えないが、それでも大枠はしっかりと理解できる1冊だった。というのが、全体を通しての私の感想です。
個人的には、エニアグラムには割とドハマりしてしまったので少々物足りない気もしますが……それでも最初の頃は本書に助けられたのは確かですし、ここでなされたエニアグラムの説明も、本書をメインとして抽出した情報であることには違いありません。
これからエニアグラムは理解したい! でも込み入った話をされると混乱するかも……
と、そんな悩みや不安を抱えて二の足を踏んでしまっている人には、間違いなくお勧めできる1冊です。
個人的には、エニアグラムのさわりとして最低限の理解をする上では、過不足なく情報が入っているのではないかと思っています。
もし興味がおありなら、この1冊からエニアグラムを始めてみてはいかがでしょう?
あなたを知る9つのタイプ【基礎編】 ティム・マクリーン , 高岡よし子 著
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