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マキアヴェリ語録

 

 

 

 

 

マキアヴェリ語録……というか正式にはマキアヴェッリ語録。世界史とかでも出てきた君主論的なアレですね。

 

マキャベリ、マキャヴェリ。まあ外国の人なんで訛りや色々で呼び方は異なりますが……かつてイタリアに存在していたフィレンツェ共和国の人で、思想道徳などを考慮しない、徹頭徹尾現実主義な政治思想を説いた人物。世界史にも普通に出てくる偉人ですね。

 

 

えげつないくらいに現実主義、効率的な思想のことをマキャベリズム等と言いますが……その言葉の元になった人物です。

 

 

今回は、彼の思想について色々見ていくわけですが……如何せん、こういうのを読んで身に着けるのは、相当に意識の高いリーダー的人物くらい。

 

 

 

 

マキアヴェッリ語録

塩野 七生 著

 

 

 

↑主に当ブログで読み解いていくメイン資料は、これですね。実際、結構堅苦しい。

 

 

さすがにどこまでもわかりやすく半分ふざけながらも的確に、というのは無理がありますが……極力そうなれるよう、いくつかのページに分けてみていくようにしましょう。

 

「優しくなければ」「道徳的でなければ」

 

そんな思いから、あくどい下衆に利用される人が一人でも減ることを祈って……

 

 

マキアヴェリ語録記事一覧

まずはマキアヴェリの著作として代表的な、君主論。これは、上に立つ人の資質について語られていますね。肝心な中身ですが……実にえげつないというか、何というか。大義名分や建前、綺麗事はすべて排除し、本当にマキアヴェリ本人が必要であると感じたことだけを述べています。まずは、マキアヴェリが考える「良き君主」「立派な指導者」について、君主論を中心に取り上げていってみましょう。……本当、うん。リアリズムの塊なの...

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平等か不平等か。この二択のうちどちらが素晴らしいかと言われると、だいたいの人は前者が素晴らしいものだと感じるでしょう。しかし平等といえども、政治的な権力者の存在は必要。彼らによって、国の方向性が決まっていくのです。今回はそんな平等社会における政治権力者の必要性や民衆の人気の得方について見ていきましょう。スポンサーリンク平等社会の在り方市民間に平等が存在しない国に共和制は成立しえず、存在する国に君主...

さて、今回からは参考書籍にしているマキアヴェリ語録の最終章である人間編。また君主論ベースに戻りますが……せっかくなので、政略論はじめ他の文献、文章からもいろいろと引用していきましょう。今回の柱となるのは、君主論で主に述べられている以下の3つ。運命、力量、時代性。それぞれマキアヴェリの祖国の読みに沿ってフォルトゥーナ、ヴィルトゥ、ネチェシタなどと書かれていますが……ややこしくなるのでその辺の読みは全...

正直な話をすれば、どれ程優れた人間であってもダメなときはダメで、下劣でつまらない人間でも、運さえつかめばそれなりの立場には上がれます。まあこれは真理なのですが……それでも、素晴らしい人間の方がチャンスも多く、またチャンスを活かす力量を得るというのもまた事実。というわけで、今回はマキアヴェリの語録の中から、素晴らしい人間の振舞い方を拾っていきましょう。スポンサーリンク動かざること山の如し?衆に優れた...

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