エニアグラムタイプ4:ウイングは3と5

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エニアグラムタイプ4:ウイングは3と5

 

 

 

エニアグラムのタイプ4は、自分らしさや自身の哲学を大事にするという点では他タイプの追随を許しません。

 

とにかく、「自分とは何か」を探求し、絶え間なく自己哲学を広げていくタイプ……というわけですね。

 

 

タイプ4のウイングは、この自分哲学が自分1人で完結するものか、それとも外に向けられたものかの違いが1番大きいです。

 

タイプ4の中でも外交的なのがウイング3、より内面に沿って哲学的なのがウイング5……というわけですね。

 

 

 

 

タイプ4ウイング3:貴族

 

 

タイプ3は、成功や社会的評価を何よりも大事にすることで人から認められようとするタイプ。タイプ4にこの成功者型のウイングが追加されることで、外向的な性格で人間関係を大事にし、人とよくかかわろうとするようになるのです。

 

 

とはいえ、タイプ3のように結果と評価だけがすべてでなく、大事なのはそのプロセス。社会的評価だけでなく自分らしさや自己表現にも強くこだわるのが、タイプ3との違いですね。

 

 

 

ありのままの自分が社会で評価されるのならばいいが、それもなかなか難しい……。

 

結果として、表現を変えたりしながらうまく釣り合いを持たせるのが命題……だな


 

 

 

 

 

健全時:自己表現のプロ

 

 

 

成功者として生きることと自分らしく生きることは、元来は相反するもの。そのため、それらをうまく両立させるのは難しいと言えるでしょう。

 

しかし、もしそのバランスをうまくとることができれば、タイプ4ウイング3は、自分をうまく表現しつつ他の人たちにもわかりやすい成果をアピールする、タイプ4では珍しい本音を見せたまま周囲に認められる人物となります。

 

 

 

タイプ3はどちらかといえば数字やその場で認められる手段などの短期的、表面的な目標を追いかけますが……このタイプの場合は、目に見えない部分も含めた長大で奥行きのある目標設定も可能になります。

 

 

社交的な野心家でありながら創造性や自己表現能力が高く、成功も自分らしさも大事にする……とにかくユニークで自分らしい成功を夢見るのが、タイプ4ウイング3の特徴ですね。

 

 

 

適切な表現方法を常に考え、悪趣味な物や人を嫌な気持ちにさせるものを避け、自身の創造が生んだ成果をしっかりとアピールする。

 

憧れの成功者になりうるという意味では、表面上ではタイプ3とそう違いが無いのかもしれませんね。内面では大きく違いますが。

 

 

 

 

 

通常時:気高い自己呈示者

 

 

 

このタイプが貴族たる所以は、ズバリその気高さと気品にあります。

 

 

自意識が高く、人にどう見られているかを考え、自身の存在価値と社会的な勝ち組意識を天秤にかけて上手い事両立する方法を考えます。

 

実利主義とロマン、自分だけの存在価値と人から求められた役割……相反する属性を持ち合わせながら、それらを上手く昇華するために、必要ならばどんなことにでも全力を注ぎます。

 

 

また、自身の風雅さと気品をアピールするために、なかなか豪奢な事を好む1面も。教養、洗練、優雅。この3要素は、このタイプの要といってもよいかもしれませんね。

 

 

 

このタイプは往々にして、成功的な向上心と頑なに自分であろうとする自負心が相反して喧嘩する場合もあり、その内面は非常に複雑です。

 

例えば競争心が強く他人を軽蔑する一面があるかと思えば自己イメージの崩壊にはとことん弱かったり、堂々と自己表現を行ってナルシストじみた言動をしてみたものの人が離れていくのを恐れたり……

 

とにかく相反する2要素が上手く噛み合わず、大きな葛藤を呼ぶというわけですね。そして、それをごまかそうとした結果、態度や物を見る目が尊大になり……堂々巡りに陥ってしまう事もあるのです。

 

 

本質的にはタイプ4なので、基本的に自分を打ち捨てた空っぽの成功は耐え難いものがあるでしょう。うまくバランスを取ってやるのが、不健全化を防ぐカギですね。

 

 

 

 

 

タイプ4ウイング5:ボヘミアン

 

 

 

タイプ4のウイング5は、外よりも自分の内面での自己想像を重視します。

 

その結果、エニアグラムの各タイプでも、特にありのままの自分を求め、マイペースに生きる傾向がトップクラスに強くなります。

 

 

タイプ4とタイプ5の組み合わせは哲学的で、良くも悪くも人の目をあまり気にしない傾向があります。これが吉と出るか凶と出るかは、その場次第……

 

 

 

ボヘミアンって、なんか不思議で独特っぽい響きがあるよな? つまりそういうことだ(謎理論)

 

 

主なアニメキャラとかだと、ムーミンのスナフキンがこのタイプに分類されてるな。つまり、意味のある事無い事考えてふわふわと彷徨う……そんな感じのイメージだろうか


 

 

 

 

健全時:自己表現マスター

 

 

 

健全不健全に関わらず、タイプ4と5の組み合わせはフリーダムでつかみどころのない印象を与えます。

 

結果的に社会的ステータスへの興味はウイング3と比較しても明らかに薄く、それよりも自分の頭の中であれこれと内省、試行錯誤して、自分なりの満足と自己実現を目指すのです。

 

 

傾向が強くなると、不適合者の烙印を押されても涼しい顔でスルー出来るほどにもなります。それだけ、承認欲求や名誉欲が薄いというわけですね。

 

さらに言えば良くも悪くも権威や権力に興味が無く、自己実現の邪魔になればルールを破り、権威者と対立することもあるかもしれません。

 

 

そんなボヘミアンたちの目指す先は、創造と自己実現、そして未知の探求ですね。

 

上手く他人に自己アピールするよりも自分で自分を解き明かすプロセスを大事にし、創造性を武器として、文字通り自分による自分だけの道を、自分だけの力で切り開いていく、ある種の強さを秘めているのです。

 

 

 

 

通常時:ジ・アウトサイダー

 

 

 

奇抜で風変わりな性格というのは、特にこの日本社会では浮いてしまい、時に目の敵にされることも少なくありません。

 

また、当人たちも1歩引くことで問題を俯瞰しようとするタイプ4とタイプ5の組み合わせによるダブルコンボ。当然ながら、社会とのつながりは希薄になり、孤立しがちな組み合わせです。

 

 

表面だけのステータスやギスギスの人間関係といったつまらない現実は当人たちにとっても面白くないので、このタイプは社会から身を引いて自分の殻に閉じこもることも少なくありません。

 

彼らがもっぱら力を入れるのは、自分の心象風景の投影、創造です。

 

 

社会的なステータスだの受け入れられるだの存在そのものを否定されるだの、そんなものに興味はない、あるいはあったとしてもそれ以上に大事なことがこのタイプにはあります。その表現に、心身をささげることも少なくないわけですね。

 

そのため、時にエキセントリックで突拍子もない行動をして、周囲に白い眼で見られることも。

 

 

自分の心象風景を常に考え、自ら好んで答えのない袋小路に迷い込んであれこれ考え、時に滅茶苦茶な行動によって自己表現を試みる生粋の自由人。根っからのアーティストタイプがこのタイプ4ウイング5なのです。

 

逆に自由が侵害されれば、このタイプはみるみる長所も健全性も削がれていって、もとから希薄だった社会とのつながりを次々と捨て去っていくでしょう。

 

 

今この現実にある実用的なつながりをどこまで維持できるかによって、生きづらさがどれほどのものになるか変わる。そんなタイプなのです。


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