エニアグラムタイプ6:ウイングは5と7

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エニアグラムタイプ6:ウイングは5と7

 

 

エニアグラムのタイプ6は、まさに集団を支える1員に特化した、集団社会の申し子のような強みを持っています。

 

しかし、集団の1員といっても、まじめにコツコツ仕事をこなす人物からちょっとチャラチャラしてるけど人が良くて接しやすい人物まで、役割や人によっても特徴は色々ですよね。

 

 

タイプ6のウイングは、上に挙げた2種類のどちらに傾いているかで5か7か決まります。

 

ウイングが5に向けば真面目で能力を高めることに興味を持ち、ウイング7であれば人物的な魅力が強くなる。タイプ6も、こんなふうにどう組織に貢献するかが違ってくるのです。

 

 

 

 

 

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タイプ6ウイング5:ディフェンダー

 

 

 

タイプ6ウイング5は、タイプ5のウイング6よりもさらに実質的。

 

タイプ5がウイングであるため知識や技術の習得に非常に熱心ですが……メインのタイプは6であるため、より確実な情報や社会的に認められた知識などを好んで習得しようという傾向が強いです。

 

 

タイプ5ウイング6はどちらかというと攻めの姿勢で自分の収まれるポジションを探しますが、こちらは現在のポジションを守るために何が必要で、どの知識を習得すべきかを重点的に考えます。

 

 

 

 

特に外界を「魑魅魍魎が渦巻く危険地帯」と認知しやすいのがこのタイプだ。

 

だから王道な知識や集団を好む傾向も特に強い。ま、安定した生き方ができるタイプだわな


 

 

 

 

 

健全時:頼れる解決者

 

 

 

このタイプはタイプ5のウイングにより、知識や技術の習得や専門分野への特化に熱心。同時にタイプ6を主軸とするため、得た知識をより組織や自身のポジションを守るために使います。これが、タイプ6ウイング5を”ディフェンダー”と呼ぶ所以ですね。

 

 

タイプ6とタイプ5の組み合わせは特に問題解決能力に秀でており、このタイプはタイプ6メインで馴染みやすいのもあって組織に重宝されやすいです。言ってしまえば、まさしく仕事人というわけです。

 

タイプ5のウイングのおかげで知識の吸収がはかどり、なおかつタイプ5のような扱いづらさが少ない。これだけで、もう集団としてはぜひとも入手したい逸材なわけですね。

 

 

基本的にこのタイプは数学、法律のような確立された力強い分野の知識に強く惹かれ、しかもそれを政治主張や社会奉仕という周囲への働きかけのために使う事も多いのです。

 

タイプ5ほど主張は強くはありませんが……それでも自分の居場所が脅かされれば、タイプ5以上に強固に戦う姿勢を見せるでしょう。

 

 

 

 

通常時:保守、守る、守護!

 

 

特に保守的な1面が強く、真面目で守るために戦う傾向がもっとも強いのがこのタイプ。「集団への積極的帰属と懐疑性」という二面性が特に強く、もう片方のタイプと比べるとどこか1人でいたがる様子が強いです。

 

真面目で独立しており、タイプ5のウイングにより1人か少人数で行動することを好みます。

 

 

頭でいろいろと考える傾向も強いため「世界がおそろしいものだ」という認識が特に強く、そんな化け物だらけの世界から身を守るために強い権威や安定したシステムに惹かれやすいです。

 

しかし、同時にそのシステムや権威に懐疑の目線も向けており、「今身を寄せている権威が自分を食おうとしているのではないか?」と忠誠を誓った相手すらどこかで危険視している節も。

 

 

そういった懐疑や不安が強くなると反発して反社会的になったり、自分の常識が通用しない異物や危険に見境なく先制攻撃を仕掛け、時にスケープゴートとして使い捨てにしようとすることも……

 

 

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タイプ6ウイング7:良き友人

 

 

 

ウイング5は以上の通り自分の居場所を守るために能力を求めますが……反面こちらは、人と協力して世の中の化け物に対抗しようとします。

 

 

真面目にコツコツという印象が少ないためタイプ6らしくはないかもしれませんが、内面はしっかりと組織に適応するタイプ6。親しみやすくフレンドリーで、人付き合いとユーモアで外に踏み出していきます。

 

タイプ6ウイング5と違って今の居場所に固執せず外にエネルギーを向けます。そのためどこかタイプ7っぽいですが……あちらは楽しければ一人でも冒険に向かうタイプ。対してこちらはタイプ6が柱になるので、孤立を嫌う傾向が。

 

 

みんなで楽しく、仲良く進もう!これが、このタイプの本音です。

 

 

 

 

健全時:これでも根は真面目なんだぜ?

 

 

 

明るく面白く、一緒に話していて楽しい。これが、タイプ6ウイング7が「良き友」といわれる所以ですね。

 

タイプ7はどこか割り切ったドライな一面も持ち合わせていますが……こちらは人間関係においてはウェット。保守派と言えば聞こえが悪いイメージがありますが……1度仲良くなった人のために力を尽くすのも、また保守派の考え方です。

 

 

ウイング6ゆえに安全策や無難な人間関係を好み、ウイング7のおかげでシリアスすぎる話題は避け……とにかく、人間関係に強いのがこのタイプ。

 

 

 

 

ま、アレだ。巷のおばちゃんネットワークは見てて感動するくらい密度も広さもすごいだろ?

 

タイプ6ウイング7って、あんな感じなんだよ


 

 

とにかく人に尽くすことを重視しがちで、時に自分のことを後回しにしてしまう傾向あり。

 

この辺はタイプ2とも似通っていますが……タイプ2はどれほど空気が悪くても自分への関心に重点を置くのに対して、こちらは人間関係最重視。人間関係を壊したくない一心から、個人よりもっ全体の繋がりに目を向ける傾向があるのが、このタイプ6ウイング7です。

 

 

 

 

通常時:ひとりはみんなのために

 

 

 

とにかく集団に属するために、自分をどこまで削ればいいか考えるのは、タイプ6にとっても共通の悩みでしょう。

 

タイプ6ウイング7は、良くも悪くも安易に自分を削る方を選びがち。おかげで人間関係を円滑に進めるにはこれ以上ない逸材ですが、反面自分が背負い込みやすいのも難点です。

 

 

特にタイプ6は、周囲に遠慮して自分の悩みを打ち明けない傾向があります。「弱音や甘えはいけない物」という日本の考え方も、おそらくこの傾向を正当化した結果のものでしょう。

 

 

特にタイプ6ウイング7にとって人間関係の良し悪しは死活問題で、そのために自分を抑え込む傾向も強く、うつ病になりやすい傾向があるわけですね。

 

場合によっては人間関係が面倒になった反動から、快楽のための即物的な行動にのめり込むことも……。

 

 

また政治的な意図こそありませんが……組織内の調和のために、時に過敏に異物を排除することも時にあるでしょう。

 

 

 

どちらのウイングにも言えることですが、タイプ6は不安の暴発から、自分が耐えるかぱっと見邪魔そうな人間を片っ端から排除するかの極端な対処法を取り勝ち。これらは本能の危険信号ゆえの過剰反応。この1面自体をどうにかするのは至難の業でしょう。

 

とすれば、普段から心と体のバランスを取るのが1番重要な課題になります。

 

 

日頃からのストレス発散はもちろん、自分の不安が取り越し苦労かどうかも冷静に考えられる、多角的な視点を持つと人生が一気に楽になりますよ。


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