本を読むのは誰でも遅い。最初は自分のペースを大事にという話

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本を読むのは誰でも遅い。最初は自分のペースを大事にという話

 

 

 

 

どうも、焦げまんじゅうです。

 

 

今回の内容は、ぶっちゃけてしまえば前に上げた速読主義への文句の類と似たような内容ですね。

 

本気であれが気に食わないので、もう何度かクドクド書くかもしれませんが……どうかご了承を。

 

 

 

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本読むペースが遅い? 逆に早く読む必要ってあるの?

 

 

 

 

世にはびこる速読主義に、なんか反応(ブーイングとか共感とか)があるまで書きなぐり続ける。それが焦げまんじゅうクオリティ。

 

 

 

さて、「本を読むのが遅い」というのでお悩みのそこのあなた。

 

最近、「速読って格好いい!」と言わんばかりに、テクニックだの速読自慢だのが出回ってますね。

 

 

で、改めて質問です。

 

 

そんな意地でも早く読む必要ってあるの?

 

 

 

確かに早く読めれば知的で格好いいでしょうが、何より読書に必要なことは、私的には楽しむことと頭に内容をきちんと入れること。ようはそれさえできれば、読む速さなんてどうでもいい話です。

 

どうしても早く読みたいのなら、量をこなせば速度など自然と後でついてきます。

 

時間がなくてあんまり読めないなら、取れる時間で小刻みにチマチマ読めばいい。

 

 

 

正直、意地になって「早く読む」にこだわる理由って、よく考えるとそんなになかったりするんですよね。

 

 

個人的に、ネットで出回ってる速読テクニックとか当人が読んでる本の冊数とか。

 

そういうのは以下の3つのどれかだと思ってます。

 

 

1.速読テクニックを売り物にするビジネス

 

2.活字慣れした人たちが善意で書いてる、読書で経験値を貯めないと使えない有用テクニック

 

3.単なる「俺スゲー」な速読自慢

 

 

1は、まあお金儲けの手段ですね。これに関してはセールストークとかそういう類なんで、深くは言及しません。

 

ここに関して文句言っても仕方ないですからね。人生、何割かはカネです。それを稼ぐ行為は、人様を積極的に困らせるものでもない限りズベコベ言っても仕方がないでしょう。

 

 

 

問題は2と3。

 

2に関しては善意としてなんで、気持ちは非常にありがたいですね。私も記事とかを読んでて、「この人は読書を楽しんでるな」とわかります。

 

ただ、本というのは読書経験を積んで経験値を得ないことには、手早く読み終えるのは至難の業でして……。

 

 

 

 

上のリンクの下のほうに、読書と経験値の話はしています。

 

実はこの読書経験値、難しい本を読むだけでなく速読にも深く関連していまして……まあ端的に言うと、読書慣れしていない人が速読したところで、滅多に頭に入ってきませんよという話。

 

まずはひたすら楽しそう、面白そうな本を読むことに注力して、読書力を身につけましょう。速読なんぞ心掛けなくても、自然と読むペースは上がりますよ。

 

 

3に関しては……もう救いありませんね。アフォですね。ほっときましょう。どーせ彼らは、今もどこかで何かにつけて、つまらん自慢をしていることでしょう。

 

 

 

 

意味をはき違える読書法は為にならない

 

 

 

主に先ほど挙げた3の人たちがやらかすミスについても、いい機会なのでついでに言及しておこうと思います。

 

 

言ってしまえば意識高い系の中でも害悪に類するような輩は、読んだ本の内容を薄っぺらな表面だけ読み解いて、都合よく振りかざし、挙句本の内容に踊らされるという失態を犯しがちです。

 

 

 

読書とは違いますが……わかりやすい例は「お客様は神様」という言葉でしょうか。

 

 

元々は「神棚に捧げる儀式のつもりで、丁寧に」という意味での発言だそうですが、

 

 

インテリぶってるだけで頭も器も小さい輩は、この言葉を「お客様は神様だから偉い=何をしてもいい」、「神様を扱うように、店員はどんな要求に対しても低頭して粛々と受け入れ、実現しなければならない」という意味に解釈しました。

 

「お客様は神様」発言をした当人が「そういう意味じゃねーよ」と誤解釈にツッコミを入れたのはいつの話か、現在でも「こっちのが都合がいいから」と、この頭の悪い誤用は止まるところを知りません。

 

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こんな感じで偉ぶってるアホと同じことを、読書しただけで偉くなった気でいる連中はやらかすわけですね。

 

 

意味の誤解、作者が言いたいことの真意への完全な無理解なんて当たり前。ひどいと自己流解釈では済まないレベルにまで自分都合通りに事実を書き換え、かつ「自分は偉くて正しいんだ」とばかりに他人に押し付けます。

 

 

あなたの周りにもいませんか? やたらと哲学書の内容や偉人の名言なんかを持ってきて、無理やり「頭いい」アピールしてくるような不届き者。

 

特にニーチェの哲学なんかは誤用率が高めなので、読み解く上で注意が必要でしょう。

 

 

 

 

…………なんか前置きの話が膨らみ過ぎて長くなりましたが……とにかく、「こういう都合いい解釈や事実の書き換えをしながらする『自分って偉い』と言いたいだけの読書では、人間力も知力も向上するわけないじゃん」という話。

 

 

自分なりに本の内容を考えるのは非常に大事なことですが、自分の都合がいいように本を使おうと知恵を回すくらいなら、まだ全くの無知のほうが可愛げがあるというもの。

 

 

自分なりの考えを見出すこと、そして間違ってても自分なりに結論を出してみることは、読書を通じた人生観、知性向上にはうってつけの読書方法です。が、その基準が「自分にとって都合がいいか」「他人の意見に格好良く反論できるか」“だけ”というのは、いろいろと終わってますよね。

 

 

くれぐれも、こういった頭の悪い読書法は真似しないようにしたいものですね。

 

 

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まとめ!

 

 

結論を言うと、以下の通り。

 

1.自分のレベルに合ったスキルを身に着けよう!

 

2.自称読書家の害悪型意識高い系なんてクソじゃ!!

 

 

一応擁護しときますが、意識高いのは向上のためには必要な事です。意識高い系も、他人の毒にならない限りは自尊心を維持する上で必要な考えの一つでしょう。

 

 

ですが、そこに向上とか理解とか思想とか、そういうのが伴わず、かつ他人に押し付け始めると終わりですね。

 

 

くれぐれも、ああいう輩の妄言(例:どーでもいいから難しい本をすすんで読め! 速読は偉い! 等々……)にペースを乱されず、自分の意識や考え、そして自分に合った読書法を大事にしてくださいね。

 

ああいう輩に踊らされても、おそらく普通の何倍も疲れるだけです。

 

 

 


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