タイプ9:他タイプとの付き合い方 前編
タイプ9は平和主義的かつとても温厚な傾向が強く、そのためほとんどの人が周囲と溶け込むのにそれほどの努力を必要としない、あるいは頑張りさえすればだいたいの集団に難なく溶け込むことができるでしょう。
しかし、人間関係溶け込むだけではなかなか上手く行かないのもまた事実。ようやく溶け込んだ集団も、内紛や誰かの暴発で問題が発生することもままあります。
あるいは、溶け込むだけ溶け込めたところで、気に入った人と仲良くなるためには自発的行動が必要になるでしょう。
タイプ9の踏ん張りどころは、そういったシチュエーションに置かれたときです。
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対タイプ1
お互いにマイペースで理想を求め、全体主義で無私なタイプ。
お互いの許容範囲次第で吉凶ありますが、双方の陥りがちなパターンを是正する補完関係。基本的に主従という印象の薄い平等な関係を築ける間柄となるでしょう。
あなた自身のおっとり感はタイプ1にはないものですし、タイプ1は現状維持よりも改善と理想に燃えるタイプ。切磋琢磨、というより二人三脚でお互いを高め合う関係で、秘めている可能性は十二分にあります。
しかし、お互いの頑固で意固地な部分が足を引っ張る事も少なくありません。
事の発端になりがちなのはタイプ1。ストレスが溜まればついつい批判的に「こういうところを直したほうがいいよ」と強い口調で相手を咎めてしまい、これがタイプ9を頑なにしてしまうのです。
無言の抵抗を試みたところで火が付いたタイプ1を止めるどころか火に油を注ぐ形となってしまい、その感情は爆発炎上。より器が小さく、狭くなっていってしまいます。
タイプ1の「自分は正しい」「あなたのためを思って咎めている」という思いが強まれば強まるほど、タイプ9とは溝が深まっていくのです。
何だかんだ普段は物静かな両タイプで、自分のことを話せない傾向で似通った部分があります。ここをどうにかするため、リラックスできる場所で落ち着いて話し合えるようにしましょう。
黙って溜め込んだところで、結局良くなるとは限らないのです。ならばいっそ、口下手だろうと不器用だろうと、自分の思うところをお互いで話し合うのが吉。
理想のためにせっせと動き回ることも多いタイプ1ですが、遠慮はいりません。主体的に動き、相手を暖かく迎え入れてあげるようにしましょう。
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対タイプ2
楽観主義でアロマ気質な組み合わせ。
人に優しくを地で行くものの、外交的なタイプ2に対して受容的で来る者拒まずのタイプ9。似通っておきながら方向性が全然違うこの組み合わせは、お互いを補完できる理想的な組み合わせの1つになっています。
どっしりとしたタイプ9とよく動くタイプ2の補完関係は、2人きりの時でも優しい時を過ごせるものですが、集団でもポテンシャルを発揮します。
周囲を癒し、リラックスさせ、自然と協調の取れる集団へと変えていく力を持っているのです。
しかし、補助特化型2人という組み合わせは、問題も有しています。それが、何かの決断を迫られたとき。
この場合、当然ながらどちらか、あるいは両方が責任を取り、しっかりと道を決めなければなりません。
どちらも決断や断捨離が苦手なタイプ。特に現状維持に目が行きがちなため、未来のために大きな決断をしなければならなくなると、どちらも不安から黙ったり目を逸らしてしまう傾向があります。
こうしてお互い強烈なストレスをためていってしまい、最終的に耐えかねたタイプ2の「思いやりの押し付け」によって、その関係が崩壊していきます。
ストレスを感じると亀のように動かなくなるタイプ9と、感情的で暴発気味になるタイプ2。お互いの違いに苛立ちを感じたまま、タイプ2の一方的な怒りによって、どんどん沼へと嵌っていくのです。
こちらもお互いの心境や本音の意見交換は当然の事……タイプ2の最大の報酬である感謝をしっかりと示すことが大事になります。
しかし、黙って受け取ってばかりはダメですよ。余計な事と思った事は、感謝を述べつつもしっかりNOと言いましょう。その上で、お互いができる限り損しないであろう提案を。これで関係は大きく崩れることはないでしょう。
お互い一緒にいられる時間を作れば……あとはまったりのんびりなタイプ9の独壇場……のはず。
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対タイプ3
欠点を補い合う補完関係にある組み合わせです。
タイプ3の積極性や向上心は、何かと過小になりがちな自己評価をうまい具合に刺激してくれる可能性大。具体的な目標設定や実現方法など、相手から学べることは多いです。
対してタイプ3にとっても、もしかしたら素を出せる数少ない存在になれるかも……? とにかく忙しい人がほとんどなので、あなたのおっとりとした安らかな姿に救われる可能性も決して低くありません。
動のタイプ3と静のタイプ9。うまく噛み合えば死角の無い強力な組み合わせですね。
しかし、そんな関係を築くためには避けて通れない問題があります。
それが、お互いネガティブな現状や葛藤を無視しようとするところ。タイプ3は理想像であり続けようとして、タイプ9はそんなタイプ3の明るさや理想的な面だけを見ようとします。そのため、問題が起きると事が大きくなることも。
例えばとにかく成功したい、人から褒められたり嫉妬されたりしたいと思っているタイプ3は成功に向かって驀進。そのほとんどの人が、絶えず動き回って成功を追っかけていることでしょう。
そのため、早い話が置いて行かれる可能性が非常に高いわけですね。そして、自分に合わせられない人間をゴミ同然に思いがちなタイプ3はあなたを不当に責めるか、見捨てるか。どちらにせよ、気持ちの言い終わり方はしません。
自分中心になりがちなタイプ3に対しては、合わせすぎず媚びすぎずが肝心。向こうは多忙なため、おそらくあなたの内面に興味を持ったり気にかけたりする暇はほとんどないでしょう。そのため、自己主張をしっかりできることが、関係改善の鍵です。
自身の成功を夢見るタイプ3ですが、どうしようもなく自己中な輩ばかりではありません。しっかり伝えれば、喜んで力になる人も多いですよ。
どちらも褒められて伸びるタイプなので、タイプ3をほめるようにも心掛けましょう。相手は俄然やる気になって、あなたを手放すことは考えられなくなるかも。
タイプ3は特に健全度の差が大きいタイプ。しっかりケアしてあげましょう。
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対タイプ4
内向はで心優しく他人をサポートするのに向いている組み合わせ。
基本的に普段受け身なタイプ4が柄にもなく情熱的に引っ張っていくようになるわけですが……実はお互いの補完も可能な組み合わせだったりするのです。
このタイプは大人しくあまり積極的ではないことが多いですが、その心のうちは情熱的で非常に奥深く、自分の気持ちを大切にします。特に「自分大事に」の精神は、あなたにとって見習う事も多いはず。
逆にあなたは、相手の激情を収めてリラックスさせるにはこの上ない存在。おそらく、タイプ4がもっとも気楽に過ごせる組み合わせになるでしょう。
ただし、タイプ4の激情をどのように処理するかが最大のポイント。面倒になると基本的に黙っておくことの多いタイプ9ですが……基本的にタイプ4はストレス下では感情の波が激しくなり、あなたが忌避する面倒事の中心になってしまう可能性が。
感情のムラが激しくロミオとジュリエット並みのロマンを求めるようになったタイプ4は、あなたが本心を出さないことが嫌になり、執拗に攻撃してしまうかもしれません。
面倒になって逃げようとしてもダメですよ。そうするとタイプ4は、どんどん面倒になるのです。こうなると、嵐が去るのは相手があなたに完全に興味を無くした場合のみ。関係修復は難しくなるでしょう。
そうならないためにも、普段から本音を交えたコミュニケーションを取るのは不可欠です。基本的にタイプ4は本音を好みます。難しいでしょうが、不器用でも思いの丈をぶつけてみましょう。
基本的に、タイプ4との関係の拗れは避難や逃避だけでは解決は至難の業。ならば、いっそ気持ちを丁寧に伝えたほうが、健全な関係を築けますよ。