タイプ5 他タイプとの付き合い方 後編
それでは、後半。タイプ6以降との関係性を見ていきましょう。
対タイプ6
どちらも状況分析を是としながらも、その方向性はまるで違います。
タイプ5は既成事実や常識の壁を取っ払ってぶっ飛んだ結論を出すのが得意ですが、タイプ6は逆に協調、目的、常識を強く意識し、それらに根付いた分析を行います。
タイプ6の場合知的というより情緒的な人の方が多いので、認めてもらえれば献身的に接してくれるでしょう。また、信用する人のアドバイスに従順なので、あなた自身の力も発揮されやすいです。
……が、やはり向いている方向の違いは大きなネック。
タイプ6は社会や常識といった大きな力の庇護を第一に求めるため、孤立を覚悟で進む人はあまり多くありません。そのため、集団から外れることにそれほど強い抵抗のないタイプ5を高慢ちきな一匹狼と断定し、敵視することも。
タイプ5ほど事実や常識をスルー出来るタイプでもないので、その辺の違いが健全度によっては大きく出て、そのまま仲違いや敵対に繋がっていくのです。
タイプ6が他人を敵視するトリガーになっているのは、だいたい根底にある不安です。しっかりと話を受け止め、解決策よりも先に状況整理を手伝うようにしましょう。そちらの方が、タイプ6にとってはいい結果を生むことでしょう。
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対タイプ7
新しい概念や知的刺激が大好きな両タイプ。
タイプ5はじっくりひとつの対象を極めたがるのに対してタイプ7はいろんなものをつまんでいくという相違はありますが、基本的に自立した気楽な関係を築くことも可能です。
タイプ7は交友関係も広いので、タイプ5のネックになっている人間関係の改善にも一役買ってくれるかも。
仕事においても、特に新しいものを取り入れて組織を成長させるのに適した組み合わせです。
しかし、価値観の相違は不健全下では大きな波紋を呼びます。
タイプ5はストレスやプレッシャーを感じると一人になろうとし始めますが、タイプ7は後先考えずにいろんなものに首を突っ込むようになります。
そのため、お互いを「陰気な悲観主義者」、「手に負えない暴走特急」と見下し合い、最終的には一切の譲歩をせず関係が悪化していくことも……
分析よりも共感の方が上手く行くことが人間関係では往々にありますが、お互い分析タイプであるこの組み合わせでも同じことが言えます。
タイプ7はペースが速いので、感じていることを未完成でも話してみるほうが好転することが多いですよ。
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タイプ8
リーダーと参謀という、わかりやすい補完関係にある組み合わせ。
双方自立し、自分を強く持っているという共通点があり、お互いの評価点でもあります。
リーダーのタイプ8が堂々たる態度で人や世の中に積極的に関わっていく姿は、あなたからしても学ぶところは大きいはず。
カリスマと知性が合わさって、仕事においても大きな可能性を秘めた組み合わせと言えるでしょう。プライベートでも喧嘩は絶えないかもしれませんが、何だかんだしっくりくる組み合わせです。
しかしまあ、喧嘩の多さもですが、その派手さも場合によっては危険域に達します。
タイプ8は相手に色々と制約を課してコントロールすることでようやく安心できるのですが、タイプ5はタイプ8の束縛もですし、制約を破った相手に烈火のごとく怒り狂う激しさも好みません。
よって、制御不能な野蛮人に見えて距離を置きたがるのですが……信頼する相手に拒絶されたタイプ8が、理由も述べずに去るなど許してはくれません。
かくなる上は争うしかないのですが、双方ともに相手の弱点を攻撃するのに適したえげつないタイプ。血で血を洗う凄惨な戦いになる可能性も、低いとは言えないのです。
基本的にタイプ8とのコミュニケーションは、真っ向からの本音のぶつかり合いです。自分の意見に逆らう者には容赦しない印象がありますが、彼らが仲間にされて一番許せないことは、隠すこと。
多少粗があっても、それが本音ならばある程度聞いてくれるでしょう。できるだけ腹の内をさらけ出した話をするようにしましょう。
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対タイプ9
地味ながらも穏やかでゆったりとした関係が築ける組み合わせです。
タイプ9は常識や仲間との融和を第一に気にしながらも、それらに囚われて偏見のまなざしで人を見ることは少ないです。何だかんだ、タイプ5の突拍子もない発想を一番抵抗なく受け入れてくれるタイプですね。
周囲の調和のために極力棘の残らないよう配慮するタイプでもあるため、周囲との緩衝材になってもくれます。何だかんだ双方平等でバランスの取れたペアなのです。
しかし、そのネックはお互いの消極性。どちらも積極的に相手に絡んでアタックするタイプではないので、進展がなくヤキモキすることも。
現実問題に対して双方頭で考えようとしてしまい行動ができない点も、この進展の遅さに拍車をかけています。
タイプ5はまあそれでも別にいいという感じなのですが……ここで問題になってくるのがタイプ9の気持ち。受動的なだけで意外と他者とのつながりを気にするので、言わないと納得してくれないことも出てくるでしょう。
結局大した喧嘩になることはほぼありませんが、そのまま自然消滅……という可能性が、両者の関係が破綻する一番多いパターンでしょう。
とまあ、こんな感じなので、課題は明らかです。お互い、きちんと相手と関わろうとすること。
人の心というのは意外な物で、分析や頭で考えることが通用しないことも多いです。考えて答えが出ない時は、思い切って相手に直接訊いてみましょう。
タイプ9は多くを望む我が儘タイプではないので、ある程度付き合いの難易度は低いはず。刺激しすぎると意固地モードになってしまう点にさえ気をつけば、あとは自然に関われることでしょう。