【MBTI】指向の分類と組み合わせ(後編)
前回の分類と組み合わせの続きですね。さっそく見ていきましょう。
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判断機能と外界への接し方の組み合わせ
判断機能(TかFか)と外界への対応(JかPか)を見ていくときの組み分けの仕方ですね。リーダーシップや問題解決といった点で、それぞれ組み合わせごとの違いと関係性がでてきます。
ISTJ |
ISFJ |
INFJ | INTJ |
ISTP | ISFP | INFP | INTP |
ESTP | ESFP | ENFP | ENTP |
ESTJ | ESFJ | ENFJ | ENTJ |
赤・TJ
TJは基本的に外向的思考(Te)を持っており、客観的な分析や取捨選択といった点で強みを発揮し、決断力のある思い切ったリーダーシップを発揮します。
どこまで緻密に作るかは別として、基本的に枠組や論理的なルールを設けてその上で判断や評価を下そうとする面が強く出るでしょう。
基本的に靡かない毅然とした態度をとる事が多く、リーダーとしてもそうですが、部下としてもなかなか手強いところがあります。少なくとも、尊敬できない上司の言い分は無視したり軽んじる面も出てくるでしょう。
特にNTJにもなると、必ずしも決められた規則やルールを守るとは限りません。あくまで自分で考えて合理性があるかどうかが重要なポイントというわけですね。
青・TP
TPは、専門知識のある人を中心として回す、まさに臨機応変、ケースバイケースの対応やスタイルが得意。率先してリーダーシップをとるタイプではありませんが、リーダーになるとここぞという時の爆発力は随一です。
とはいえ、判断機能は内向的思考(Ti)これは自分から見て理論的かどうかというのを重要視する機能なので、意外にも本質的なところで一貫性のある行動を取る……かも。
基本的に興味対象が物事の中心というタイプで、客観的ながら新しいものをガンガン取り入れるという一面もあります。これは周囲がついていけないという欠点もありますが、同時に変化に対してもっとも的確に動けるという強みでもあります。TPがリーダーで上手く回るかどうかは、周囲の人の優秀さと変化に対する強さ次第といったところ。
黄色・FP
FPがもっともよく使う判断機能は、内向的感情(Fi)。言ってしまえば自分の中の美学とか価値観が強く出るタイプというわけですが……それと同時に他人の考え方に否定的な考え方を示すことが稀なタイプでもあります。
この辺の考え方はリーダーシップの取り方にも出ていて、全体よりもその人個人の長所に焦点を当てたサポート的なリーダーシップを取ろうとします。
基本的にリーダーをやりたがらないタイプですが、自分がトップに立ってしまったときは上限関係を良くも悪くも希薄にしがち。上司部下でなくほとんど同僚くらいの分け隔てのない空気のほうがやりやすさを感じるでしょう。
一方このタイプが部下に回った時は、人としてしっかり尊厳を守ってくれる人かどうかで対応が180度違います。
緑・FJ
FJは協調性をあらわす外向的感情(Fe)を使って組織をまとめ、決断力がありながらも人当たりの良さや雰囲気の良さに力を入れたリーダーシップを好みます。こちらも、前に出て引っ張るよりは後ろからそっと支えるようなリーダーシップをとりがちですね。
判断基準は、自分の価値観と他人への共感。極力組織のみんなが幸せになれるように情緒的な選択をしますが、反面組織のルールや秩序を乱されることは極端に嫌います。
一方で部下としては、自分の価値観を大事にしてくれているかどうかを特に重要視します。価値観を否定されると傷つくか噛みつくかのどちらかといったところですが、反面しっかり認めてくれる上司にはどこまでも忠実に従い敬意を表します。
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気質とタイプ
一番有名な組み分けですね。欧米のMBTIで一番よくつかわれる、気質論という奴です。うちのMBTIの項目でも、各タイプの組み分けに使っているものですね。
気質論についての説明はちょっとまた長くなるのでいったん置いておくとして……さっそく見ていきましょう。
ISTJ | ISFJ | INFJ | INTJ |
ISTP | ISFP | INFP | INTP |
ESTP | ESFP | ENFP | ENTP |
ESTJ | ESFJ | ENFJ | ENTJ |
赤・SJ
知覚機能として内向的感覚(Si)を持ち合わせている、言ってしまえば組織人のような感じの人たちですね。
社会や組織に対して極力忠実に責任を果たし、リスクを嫌い慎重に動く……というのが、この気質の特徴になります。
秩序を守り、想定の範囲から物事が外れないことを好み、伝統やヒエラルキーを大事にします。その上で自身の経験に根差し、今この瞬間を見据えて決断を下す現実主義者です。
保守的でもっとも一般的なタイプであり、見える形で結果を出すことや数字を取り扱うような細かい事が得意ですが、反面長期視点や想像力を使う事は苦手となります。
青・SP
こちらの知覚機能は外向的感覚(Se)。いろんなことを体験し、トライ&エラーのような行動ありきの動きをするのに適した機能です。
そんなSeが強く出るため、SPはとにかく行動的で、とっさに反応したり流動的な世界の中で生きていくことにもっとも適していると言えるでしょう。一期一会という言葉がもっとも似合うタイプでもあります。
SJと違って案外自我を挟む余地がないとダメな反面、思考はかなり柔軟。他者に迎合しないぶん自分も他者を抑圧することを嫌う寛容な人物が多いです。
その場その場に対応する力にもっとも特化した分、数手先を考えるのは苦手という弱点を抱えています。
黄色・NF
NFはもっとも自分の価値観を大事にする組み合わせといえます。アイデンティティを強く持っているためSと違ってなかなか一筋縄ではいきませんが、非常に熱意があり、自分の理想や価値観のために孤軍でも奮闘できる力強さがあります。
ひらめきや想像によって普通では気付かないような着眼点を持つことも多く、特にSJからするとなかなか受け入れがたいもののよく聞くととんでもないハイレベルな事すら言っているのがNの強み。NFは、世界を良くしたり人(特に弱者)のためにこの強みをフル活用します。
もっとも、現実的観点がちょっと弱いところもあるのが難点。せっかくみんなを救える素晴らしい事を言っているのに、実感がわかないため誰も言ってる内容など歯牙にもかけない……という事も少なくありません。
緑・NT
NFと同じくひらめきや想像によって普通ではたどり着けない仮説や真相に迫る力を持っていますが、こちらはTだけあって理詰めといった感じでしょうか。
基本的に原理原則や本質を把握することを望み、何に対しても懐疑的かつ客観的な見方をすることを好みます。
また、タイプ全体を見ても地頭の良さが頭一つ抜けているタイプであり、大局観や戦略眼は他を圧倒するものの、N特有の細かい部分の雑さや足元お留守な守りの弱さ、客観的ゆえの人望のなさが災いしてなかなか力を発揮できない不幸の星の住民でもあります。あと友達少ない
鋭い見方をする合理主義者かつ変革を厭わないメンタルの持ち主ですが、「みんな一緒でみんないい」の世界ではどうにも浮いてしまいそのまま叩かれるのが辛いところ。