エニアグラムタイプ7:囚われは「貪欲」

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囚われは「貪欲」

 

 

 

エニアグラムのタイプ7は、とにかく楽しいことが好きなタイプで、いつも快楽と興奮を求めてせわしなく飛び回っています。

 

 

性格は元気で陽気。ポジティブな物の見方が多く、周囲を前向きにしてくれる強力なエネルギーを発している人でもありますね。

 

 

 

そんなタイプ7の囚われは「貪欲」。

 

 

ネガティブを嫌うこのタイプにとって、楽しい出来事や刺激はもっとも摂取したい養分のようなもの。

 

だから多くの楽しみや刺激によって、不安や痛みといったマイナス感情から逃れようとするわけですね。

 

 

 

 

 

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刺激的・キラキラ・ナルシズム

 

 

 

 

興奮できること、自分がキラキラできること、そして自己愛。タイプ7にとっての重要項目はこの3点になります。

 

 

まず興奮できることに関しては、先述の通り。不安や絶望などのマイナス感情を相殺するため、楽しそうな計画や活動をこれでもかというほど詰め込みまくります。

 

そのため、いつもせわしなく動き回り、しかも本人も楽しみに満たされてご満悦……と、とにかく楽しければどれだけハードでも音を上げないのがタイプ7の面白いところですね。

 

 

 

しかし、逆を言えば、詰め込むという事はそれだけ深く楽しむ余裕がないという事になります。

 

タイプ7は「楽しみ」を生み出すことに固執するあまり、特に一つの事に集中する事を苦手としているのです。

 

 

その理由は主に2つ。

 

1.ひとつの事に集中していると別の楽しみを逃してしまうという不安

 

2.ひとつを極める際に途中で苦痛や痛みを伴うのではという抵抗感

 

 

とにかくタイプ7にとって、楽しみを完全に堪能できないこと、そして自らに痛みや不安をもたらす物は害悪でしかないというわけですね。

 

なので、予定や活動を大量に詰め込んで、不安を感じる可能性を避けようとしているわけですね。

 

 

 

そして2つ目のキラキラしたい願望。

 

タイプ7にとって、「楽しい自分」を演出するのも大事な要素です。特に楽しい事や面白さで人と競り合う事が多く、比較癖や競争心も持ち合わせています。

 

 

自分が一番キラキラしてて、それを他の人とも共有したい。これが、タイプ7のキラキラ願望の正体ですね。

 

 

しかし競争心が高いと言っても、タイプ3のように「勝ちたい」願望とは少し違い、あくまで「楽しく愉快に面白く」がモットーで、長時間拘束や血で血を洗う競争など楽しむ余地がないような争いだと、急激に興が削がれてやる気を失います。

 

 

また、多くの人と共有したい思いからよくおこぼれを人に配って回りますが、実は人の気持ちにはかなり無頓着で鈍い一面も。

 

その一瞬一瞬で全力で燃える、いわゆる熱しやすく冷めやすい人なので、人を勘違いさせた挙句「移り気で根性がない」という評価を受けてしまう事もあるのです。

 

 

 

そして3つ目の特徴の自己愛。これはなんとなーく想像がつくかもしれませんね。

 

 

楽観主義的で物事を軽く見がちなタイプ7は、自身の能力に関しても過大評価しがち。

 

全能でオールマイティな人物になりたがっているタイプは複数ありますが、タイプ7はそう評価してもらうために他人を蹴落とすでも、劣った人間を見つけて見下すでもなく、「自分は完全な人間である」と思い込むようにするわけです。

 

その裏付けとして、自分を高く買ってくれる人を探します。そして、評価が低くても特に気にしないのも特徴ですね。

 

 

要するに陰湿とかけ離れたさっぱり気質のナルシストなわけですが、批判や苦労を無視し続けた結果ドツボにはまってしまう事も少なくないのです。

 

 

 

 

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健全度による違い

 

 

 

レベル1 意外にも静かで満ち足りた人生を送るようになる。

 

「詰め込まなければ」という思を手放し、ゆったりと余裕を持って人や物と向き合える。一つの事に集中することの楽しみを覚えるため、必然的に人生や考え方に深みが増す。

レベル2 世界はなんと美しいのか!

 

感動、興奮。これから自身の行うであろうことに思いを馳せ、外交的、社交的に自由や幸福を享受する。

レベル3 情熱的で多芸多才。楽観主義的で大胆ながら現実にも目を向けている。

 

己の力をフルに使い、必要な物を得られる算段を整え、実行する。健全なタイプ7は知的なのだ。

レベル4

トレンドを意識してあれこれと動き回り、フットワークが軽くせわしない。如才ない世渡り上手だが、こらえる事が出来なくなり始める。

 

「もっと素晴らしい物を見逃しているのではないか」。そんな思いから落ち着きがなくなり、欲張りで多くの選択肢を欲するようになる。

レベル5 退屈、欲求不満、そして何より痛みや苦痛が嫌い。饒舌かつ元気溌剌で冗談を好み、冒険や新しい物を好み、走り回る。人にもエネルギー溢れるように見られるため元気なっふりをすることも。

 

エキサイトな刺激を求めて何かに夢中になるが、集中力が散発的になり、焦点が定まらない。熱しやすく冷めやすい人。

レベル6 欲しい物はまだまだ足りない。欲求不満で気が短く、すぐに結果を求めるように。即興の興奮欲しさに、浪費的で享楽的になる。

 

求める物が極端に多く、しかも欲求がすべて満たされても満足することができない。貪欲で満足と全能感に飢え、欲しくないものや自分に対する批判をことごとく否定する。

レベル7 痛みと不幸から逃げられない。とにかく避ける。意地でも避けたい。そんな思いから衝動的な行動はさらに強まり、無責任になる。

 

喜びの感情すらも忘れ、一時の現実逃避や不安解消のためになんにでも飛びつき、自己破壊的にもなる。

レベル8 自己のコントロールを失い、不安定で鬱屈とした人物になり、目先の快楽にどんどん飛びついていく。無謀な行いも平気でするようにもなり、無感覚、無感情に危険行為や自己破壊を繰り返し、必死に刺激を吸収して自分を落ち着かせようとする。

 

ヒステリックで攻撃的にもなってきて、わけのわからない批判や非難を始めることもある。ここまでくると、持ち前の明るさはもはや見る影もない。

レベル9 完全に追い詰められてとうとう本格的にダメになる。痛みからも苦痛からも逃げ場などどこにもない。

 

楽しむ感情も人生の感動も忘れ、鬱々と快楽すらも感じない自堕落や放蕩にふける。行き過ぎた行動は当然良い結果を生まず、最終的には自身の心身を破壊し、より復帰が難しくなっていくだけである。

 

 

 

 

楽観主義で軽薄な人というのはどうにも頭が空っぽのイメージがありますが……そんな姿勢の原因は不安から逃れるためだったのですね。

 

思考中枢のタイプでいながら、かなり感情的でわかりやすいタイプ。特に日本では第一印象はいいほうですが、それだけに期待や重圧をかけられやすく、健全度がゴリゴリと削られやすいタイプでもあるのかなと思えてきます。

 

 

 

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「もっと楽しい方法があるはず!」こう思って今やっていることを投げ出したくなったら、待ったの合図です。

 

 

 

まずは深呼吸して、本当にそれが自分にとって必要な物なのか考えてみましょう。

 

手の早いタイプ7の事ですから、すでに手に入れているものもきっと多いはず。たまにはそれらを見て満足し、感謝してみることも大事ですよ。

 

 

 

落ち着き……と言えばまあ嫌われるのでしょうが、ひとまず未来は置いといて、今この場を丁寧に生きてみるのもなかなか悪い物ではありません。

 

 

時々ペースを落としてみたり、決断はいったん保留にしてよく考えてみたり、とにかく忙しく動き回るだけでなく、しっかりと静かな時間も作りましょう。

 

 

たまに落ち着いたときがあるほうが、緩急がついて楽しさもアップする……かも。

 

 

 

最後に……人とのつながりは広めるだけではなく深めてみるのも、また面白いものです。

 

いざという時に悩みを話せる人がいて、たまには自分が話してでなく聞き手に回ってみる。こういうのも、人生の楽しみや価値を深めていくのに悪い手段ではありませんよ。


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