エニアグラムタイプ7の特徴「冒険家」
エニアグラムのタイプ7は、飽くなき挑戦者にして生粋の冒険家と称すのが間違いないでしょう。人生をよく楽しく、常にワクワクしながら生きているような人物です。
一見頭の軽い人物のようにも見えますが……驚くことにこのタイプは思考センターに属しており、頭の回転もかなり早いのが特徴。
つまり、人生を楽しく生きるためにはある程度バカになったほうがいいので、その頭はいいはずなのに意識的にバカになる、というのがこのタイプの本質ですね。
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喜びと感動を追い求める人
このタイプは裏でいろいろと考える思考型のタイプですが、どちらかというと内向的なタイプ5、6と違い、楽しい事や面白いことに比重が傾きがちです。
言ってしまえば、物事の肯定的な面や楽しい一面、エキサイトできる部分を常に見続け、そういったところに興奮することで刺激を得るような感じでしょうか。
好奇心はかなり強く、いろんなものに興味津々で近づいて楽しく遊び回り、欲しいものがあればすぐに飛びつく……そんな感じの人で、傍から見ていて良くも悪くも子供っぽいのが特徴ですね。
また、根が頭脳派で器用な方なのでマルチタスクはかなり得意。複数の事を同時にこなしたり考えたりもできるので、一回当たりの作業量を多く稼げるお得なタイプでもあります。
このため、頭の中には楽しい計画や予定がいっぱい。現実主義的で手を動かす割に理論派なところもあるので、可能な限りそれらを実現するだけの力もあります。
人も楽しく、自分も楽しく
このタイプの人たちのほとんどが、「楽しい」をモットーに生きています。全体のムードメーカーになることも多く、やりたいことに熱中する姿やフレンドリーな対応で、多くの人の人気を勝ち取ることも少なくはありません。
並外れた物覚えの良さや器用さも持ち合わせるので、特徴がかみ合ったときにはマルチな天才として周囲の羨望を独り占めすることも……
また冗談や軽口も好む傾向があり、こういった部分も「ノリのいい奴」として好かれることが多いです。つまり、第一印象はかなり良いタイプという訳ですね。
しかし、反面ネガティブな部分に関しては意図的に見ないようにする傾向があり、蓋をして知らない顔をする部分も持ち合わせています。
例えば自分が疲れ切ってネガティブに偏り始めている時ほどビッグマウスを叩いて周囲をごまかすのもこのタイプに多い特徴ですし、「楽しさ」だけを求めて辛くなるとすぐに逃げ出して他に乗り換えることも。
また多くの人と楽しみを共有したいと思っている一方で1人1人との絆をあまり重要視しない部分もあり、人によっては薄情に思えてしまう事もあるのが、このタイプの特徴でもありますね。
まあ何にしても、良くも悪くも「楽しい事だけに興味が向く」という人。何事も楽しむバイタリティと器用さは他タイプも見習いたいところですね。
例えば、日本人の大半が当てはまると言われるタイプ6は、ネガティブな側面を捉えて不安に押しつぶされる面々が多い。
そういう意味だと、楽観的で挑戦的なタイプ7の姿勢と爆発力はいい規範になるかもしれんな
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仕事のスタイル
楽しみを追い求めるタイプ7は、その集中力と興味が続く限りはかなり有能な人物です。
段取りを覚えて効率化し、しかもマルチタスクも余裕でこなせる。短期スパンに限ってみれば、これほど有能なタイプはいないと言ってよいでしょう。
物事の立ち上げや新しい取り組みの試用における爆発力は、効率化と有能の化身であるタイプ3を凌ぐと言っても過言ではないかもしれません。
しかし反面、細かいところが苦手で詰めが甘い部分も持ち合わせています。興味を失うと仕事をするのが苦痛になって、途中で投げることも……
まあ、何事もやり遂げてみるとなかなかに面白いですからね。たまには、持ち前の楽観さを置いといて、しっかり見て管理し、完成させる楽しみも味わってみましょう。意外と、大きな感動になってくれるかも……
また、大きな強みとして企画力、そしてムードメーカーとしての素質も持ち合わせています。
人見知りしない人も多く他人と打ち解けるのも早いので、接客業や営業なども適職の一つと言えるかもしれません。
ただし、陰で人をいじめる事が生き甲斐の陰湿な連中との付き合いはNG!
好相性な職場
挑戦的で明るい職場は好相性! 接客営業など、第一印象を活かして行うような仕事にも適性〇
相性の悪い職場
緻密な作業やルーチンワークは厳しいものが……。陰湿でギスギスしてる雰囲気にも近づかないが吉!
家族とのつながり
とにかく「楽しみたい」「満たされたい」と感じるこのタイプにとって、重要なつながりは母親との関係となります。
タイプ7はとにかく欲求や願望が多いので、本当の意味で満たされる瞬間は、実は多くありません。
楽しいことを自分から率先していこうという姿勢も、実は「他人が満たしてくれることはないから、自分から楽しいことを探しに行こう」という一種の失望からくるものなのです。
この失望の対象が、自らの欲求を満たしてくれる最も身近な存在、つまり母親に向かう事が多いというわけですね。
何だかんだで自立している事が多いこのタイプにとって、「他人に依存しない」という事は無意識化に「頼ってもダメだ」「結局何も自分を満たしてくれない」という思いを持っているのかもしれません。
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恋愛において
恋愛においても持ち前の「楽しさを求める心」は健在。相手を喜ばせよう、楽しませようと考え、二人で一緒にワクワクする時間を好みます。
ガンガン告白するタイプであり、自分が好きな相手に対しては物怖じせずに告白し、仮に失恋してショックを受けても、その感情を長続きさせません。
相手から見たタイプ7は、とにかくエネルギッシュでハイテンション。飾らない姿勢でフレンドリーと、かなりとっつきやすいタイプに見られます。
また頭の回転も速いため、どんどん引っ張ってくれていろんなことを一緒にしてくれる人……とも見られているはずですね。
と、そんなフレンドリーなタイプではありますが、一方で自立した関係を相手に臨む一面も。
このタイプは「楽しいことをたくさんしたい」を地で行く性格をしている自由人なので、自分のタイプを崩されるとダメな人が多いのです。なので、お互い依存するような関係や束縛されたような関係などは好まない、という訳ですね。
また、この自由を愛する部分が裏目に出て、相手からは「心ここにあらず」と見られることも少なくなく、また自分の要求を優先する部分も同時に持ち合わせています。
人の心の機微にも疎い「完全マイペース」タイプでもあるので、時として相手の心を考えきれず何気ない一言で傷つけてしまう事も。
とにかく、相手の話にもきちんと耳を傾け、お互いの問題に蓋をするのでもなくしっかり向き合うことも、楽しくて気楽な交際に必要な事です。
あとは、自身のネガティブな部分や感情にも目を向け、相手にそういった部分を見せてみるのもいいかもしれませんね。案外、普段明るい人の闇の部分というのはギャップとして受け入れられ、魅力に奥行きが生まれるかも……?
とにかく、恋愛は一方的に尽くすことでも外面的にあちこち連れまわすだけの物でもありません。お互いの気持ちを共有し、しっかりと寄り添ってみるのも、恋する上では必要なことかもしれませんよ。
最近はいわゆる「メンヘラ」というやつが多くて、恋愛に辟易していませんか?
近くにいい人がいないなら、遠くの人と仲良く! これも立派な戦略ですよ。
お互いの邪魔をしない適度な関係から進められて、寄り添って二人三脚で歩んでいく練習にもなる……かも。