エニアグラムタイプ３：ウイングは２と４

 

 

 

成功し、羨望の目で見られることで自分の存在を周囲に知らしめようとするタイプ３。

 

このタイプはどちらも成功や周囲の羨望のために次々と手段を打ち立て、ハードに実行していこうという強い意思を持ち合わせています。

 

 

……が、ウイングによって、何をどう達成していこうかという点に違いが見られますね。

 

今回は、そんな成功者型・タイプ３のウイングを見ていきましょう。

 

 

 

 

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タイプ３ウイング２：魅了する人

 

 

 

タイプ３が２のウイングを持つと、人脈的な成功やキャラの売り込みを重視する傾向が強くなります。

 

タイプ２のウイング３とはかなり近い部分があり、人に気に入られる自分を演出することで多くの人をその名の通り魅了し、派手に自己アピールして自身を売り込む傾向が強まります。

 

愛されキャラとしてのポジションづくりや自身のブランディングにかけては、まさに得意分野といってもよいでしょう。

 

 

とにかく人に好印象を与え、人気者として上を目指す。そういうタイプといえるでしょう。

 

 

 

 

健全時：対人スペシャリスト

 

 

 

感情タイプにして自己主張の強いタイプ。健全時のこのタイプは、そんなタイプ特徴のまさにいいところを集めたような人物になります。

 

情緒的で時には我を失うこともあるかもしれませんが、基本的にのびのびしており奔放で寛容。タイプ７を疑いたくなる自由で元気な気質とタイプ２の人への優しさが同居しており、非常に親しみやすい好人物です。

 

 

人に愛されたいという思いと共にタイプ３特有の結果を出したい思いも強く、自負心と結果を見据える冷静さも併せ持っており、自身の目標達成にも余念はありません。

 

 

基本的には身近な人から輪を広げて愛されることを望みますが、たまに成功重視で公的人脈を重視する人もいます。その辺りは、ウイング２がどこまで大きいかにもよりますね。

 

 

 

 

通常時：「気に入られたい！」

 

 

 

自分の価値を人気度で計る傾向があるのが、通常時のこのタイプ。ウイング的に人から愛されることで自分をアピールしたいと願うタイプなので、やはりそれが自身の主軸となっているわけですね。

 

要するに、「人から好かれ、魅力的な人であることで自分を表現したい」。少なからずこう考えている……というのが、タイプ３ウイング２の特徴なのです。

 

 

どうすれば人に気に入られるかというものを多少なりとも知っており、そのために自分が何をすればいいかを考え、実行していきます。人の自身に対する好意スイッチのようなものを、どうすればオンに出来るのか知っているというわけですね。

 

 

そして、このタイプは人の好意スイッチを入れて気に入られることに特に力を入れ、良い評判や高評価を得ようと考えます。

 

 

しかし同時に、「気に入られる自分」の演出に邪魔な、言わば自身の短所とも思える部分を切り捨てようと思うあまり、皮肉にも一番欲しかったアイデンティティを自分から捨ててしまう事もあります。

 

例えば怒りとか悲しみとか……そういった社会から見た悪感情を消し去ってしまおうと思い、完全に抑圧してしまうわけですね。

 

 

そしてその傾向が強まるほど、「気に入られたい」という思いは露骨になり、どんどん自己アピールや演出がわざとらしくなっていくという欠点も……。

 

 

 

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タイプ３ウイング４：プロフェッショナル

 

 

 

こちらはウイング２とは打って変わって、自負心の強い仕事人。人脈よりも成果やキャリア的成功など、自分が頭一つ飛び抜けることを良しとしています。

 

タイプ４をウイングに持つため、人気取りをする暇があるなら得意分野で傑出した才能を見せつけ、「有能な人物」として大いに目立とうとする傾向が、このタイプには見られます。

 

 

というわけで一見すると寡黙でクール、一見すると目立つなんて考えられないですが……その裏ではかなり強い野心を燃やしていることも少なくありません。

 

 

 

 

健全時：無類の仕事屋

 

 

 

タイプ４は自分らしさを追求するという性格の持ち主。したがって万人受けを狙うようなタイプではなく、そんなタイプをウイングに持つタイプ３ウイング４にも同じことが言えます。

 

そのため、このタイプはキャリア形成に全力を傾け、本気で仕事に打ち込みます。ウイング２が愛されたいと思っているなら、こちらは畏怖尊敬されたいと考えている……みたいな違いでしょうか。

 

 

とにかく何であれ成功のために静かに闘志を燃やし、そして自身の持ち合わせのすべてを傾けてでも実績を作ろうとし、それそのものを楽しむ精神的余裕まで見せるのです。

 

 

ウイング２はタイプ２に似ますが、こちらはどちらかというとタイプ１に似ています。それだけ、ハード―ワーカーで真面目なのですね。

 

しかし、狙う先は大きく違います。タイプ３なので、あくまで狙っているのは成功と、それに付随する名声や周囲の羨望。

 

 

タイプ３らしく魅力的でとっつきやすい人物ですが、このように見据える先はウイング２とはまるで違うのです。

 

 

 

 

 

通常時：成功者にあこがれて

 

 

 

タイプ３は元々野心高いタイプであり、自信の無さを虚勢や得意分野での実績で覆い隠そうとする傾向があります。

 

これは特にウイング４に顕著で、圧倒的な自負心や野心が自信の無さと同居し、これでもかというほどにプレッシャーをかけてくるのです。

 

 

タイプ３は休まず走り続けているような印象がありますが……このウイングは特にそんな感じの印象ですね。完璧で圧倒的実績を求め、日夜戦うザ・企業マンが、まさにタイプ３ウイング４なのです。

 

 

このタイプにとって恐ろしい事は、劣等種という立場。

 

その辺の雑魚キャラのくせに出しゃばると思われるシチュエーションは、このタイプにとって最も恐れるべき状況です。それを避けるため、ひとつひとつのプロジェクトに全てを賭けようとする人も……

 

 

また、自信の無さを隠すために有能な自分を演出しようとする傾向も。結果、不健全に近づくにつれて傲慢で人を平気で見下し、万一の時には人に責任を擦り付ける傾向も出てくるかもしれません。

 

ある時は自信の無さが表面に出て自己卑下が多くなり、一見するとタイプ３に見えなくなることも……

 

 

 

人気取りには、実績よりも人助けが功を奏することもあります。意外にも、別分野で頑張る人に、自信をつけてあげてください。人に自信をつけさせてあげると、意外にも自分も楽しくなってきますよ。

 

感謝されて人脈を伸ばし、そこで自分の才能を見てもらう。この方法も、自分の承認欲求を満たす面白い手段です。