ISTJの性格：クール系の組織向きの方

16personalitiesでは、管理者と呼ばれているタイプですね。

最初から平社員として評価されるために必要な機能を持ち合わせ、年齢と共に上の立場に必要な能力が少しずつ成長していく……ビジネスマンとして理想に近い心理機能の構成をしているタイプと言えるでしょう。

心理機能

主機能	補助機能	第3機能	劣等機能
Si	Te	F	Ne

ISTJは、言ってしまえば会社員タイプとも言うべきでしょうか。心理機能トップは、常識や社会評価、現実的な根拠や忠誠心といった、いかにも社会人に一番求められるという心理を内包した内向的感覚。

さらに、補助機能として、計画性と合理主義的思想を併せ持ち、説明能力に長けている外向的思考が並びます。

総じて、特に平社員の下積み時代で評価されやすい物が並ぶためか、世界規模で１、２を争う人数を占めるタイプ。日本でも数多く存在し、社会の荒波の中で戦うビジネスマンとして現代日本を支えていますね。

それっぽいキーワード

公平　現実　責任　常識　忠義　着実

ISTJの人たちは基本的に責任感が強く几帳面な人が多いのが特徴。だいたい血液型占いのA型みたいな人たち……と言えばそれっぽいでしょうか（当然、A型に多いタイプとかではありません。血液型占い自体、統計も理論もないただの与太話ですし）。

所属している組織への忠誠心、あるいは親しい者への信頼感や責任といったものがこのタイプの原動力。現実的な視点から堅実に物事を進めていくため、信頼感や達成率も高い人たちです。

自分が過去に経験したことや目に見えた事実に信用を置き、そこを起点に視野を広げて見識や能率を高めていきます。そして十分に得た情報と知識に基づいて、論理的かつ客観的な判断を下します。

性格はキラキラしたタイプではありませんが、基本的に冷静沈着で実直。几帳面でしっかりしているので、人気者というよりまさにデキる人という印象を与えます。

決められた手順やスケジュール、常識や規則を重視するために周囲からも信頼されやすいのですが、反面何でも型通りに仕様とする傾向も他タイプと比べて強いため、思わぬところで落とし穴に嵌まる可能性もあります。

控えめで冷静なガチガチの職業人って感じだな。

クールな良識派で目の前の仕事を黙々とこなすが、ちょっぴり頭が固くてガチ保守志向。現状の欠点に目を背けるから、ある程度機能幅を広げないと改革には絶望的に向いてないが……そもそも変化を極端に嫌う日本でこのタイプのデメリットはないも同然だな

ISTJは自分の役割に応じて社交的な振る舞いをすることもありますが、基本的に一人でコツコツと努力を積み重ねるのに向いています。

というか、場合によっては人の手を借りることを嫌う傾向すらありますね。責任感が強い分、「自分は自分の、相手は相手の責任を果たすべき」という考え方が強いようです。

人間関係においても元来、いろんな人と仲良くするタイプではありません。これは内向型ならだいたいの人に言えることですが……誰彼構わず仲間内に加えるよりも、自分の気心が知れた少人数で行動するのに適しています。

また、生真面目な人物であるために、初志貫徹の意思が強いのもまた特徴。言ったことは責任をもってやり遂げ、先人や偉人の教えや規則に忠実に実行します。

しかし反面、感情機能と直感機能は意識しなければなかなか成長せず、本人の公平性や事実を追い求める点を評価しようとしない人物からは「心がない」「マニュアル人間」といった評価を下されることも……

上記の２機能をあまりに軽視しすぎると、以下のような行動につながってしまう可能性もあるのです。

・木を見て森を見ず状態に陥る

・全体主義と理論性を意識しすぎるあまり、個人への影響を無視してしまう

・変化や柔軟性に激しい抵抗を感じる

基本的に今この時を意識し、責務や役割に忠実で、また落ち着いて堅実な道を選ぶというのが、ISTJのザックリとした大枠ですね。

良くも悪くも変に大局を見ようとせず、今この瞬間にできることに全力を傾ける姿勢は、社会的にもかなり評価されやすい強みでしょう。

しかし、出世を重ねていくうえで、それだけではうまく回らなくなってきます。

世の中には理屈でなく気持ちや感情で動く人もおり、そういった人たちへの配慮も時として必要になってくるわけですね。

また、責任を成し遂げよう、正しい事を正確にやろうと思い詰めるあまり、自分とまったく違う意見に否定的になる一面も。

物事には正解というものが存在しません。正しい方法で責任をもって行動するのは素晴らしい事ですが、そのやり方もひとつではないというわけですね。

ある程度会議や周囲との相談が必要になった時は、普通より少し多めの人からも意見をもらうように心がけてみましょう。もしかしたら、目から鱗の面白い意見が効けるかもしれませんね。

ひとつのやり方だけでなくいろんな考え方ややり方に触れることを通じて他人をよく知るようになれば、ISTJは人を統括する立場としてもより立派になる事ができるのです。