INFPの性格:ふわっとおっとり想像世界の住民
16personalitiesでは、仲介者と呼ばれているタイプですね。
トップクラスで想像力に優れており、マイワールドの構築や独自の価値観に生きるタイプの人ですね。非常に精神的で崇高な反面実務的な作業に向いているとは言いづらく、特にミクロ視点で目先の利益を追う悪人や無能からは蛇蝎の如く嫌われるタイプでもあります。
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心理機能
主機能 |
補助機能 |
第3機能 | 劣等機能 |
---|---|---|---|
Fi | Ne | S | Te |
主機能の内向的感情はISFPと同じですね。基本的に独自の価値観や正義、道徳で世界を見ており、必ずしも多数派が正しいわけではないのがわかっているタイプ。いわば、芯が強く他人に安易な迎合をするタイプではないというわけですね。
一方でそんな強さを前面に出すことを好むわけではないため、対外的にはおっとりとしている印象を受けます。サブ機能である直感機能が外向きになっているため、外の価値観……つまり本の知識や誰かが述べていた興味深いアイデアなんかをよく自分の考えに組み込んでいけるのです。
が、やはり直感機能は少々現実離れしたところがある知覚機能。現実的でわかりやすい世界を持っているISFPと比べて、INFPのマイワールドははるかに突飛でちょっとわかりづらいです。
基本的に想像力をフルに働かせているため、独自の精神的観念がトップクラスに強いわけですね。
……とまあそんなことを考えたり想像したりしてるのでボーっとしてる印象が強く、行動力や現実的な平衡感覚が乏しいためやもすればポンコツ扱いされることも……
何にせよ、FiとNeの組み合わせで損得勘定から外れやすく全体的に無害、おまけに内向型だから他人の考えにガタガタと干渉しない善良さが目立つタイプですね。
性格:マイペースなおっとりのんびり屋
それっぽいキーワード
理想 おっとり 信条 想像 損な人
Fiが主機能にして最高機能。つまり感情が自分の内面に向きやすいタイプであり、他人に興味を持ってどんどん関わるよりはひとりでボケーっと何かを考えていることを好みます。
他人の言い分や信条に対してはかなり寛容、下手をするとほぼ無関心までありますが、自分の核というか譲れないはかなり強固に保守するタイプ。何を譲れないかは人にもよりますが……だいたいは自分らしさだったり、気の合う少数の仲間だったりといったケースが多いでしょうか。
総じて、温和で何を考えているのかわからない、しかし自分の信念のようなものに対してはかなりわかりやすく頑強な人物。重要性の高くない場所ではむしろ人に譲るし合わせることの方が多いですが、絶対の価値判断に触れた時には驚くほど強固になります。
言ってしまえば、マンガやアニメなんかで「いつもいじめられているふわっとした無害な奴」だったのが、琴線に触れられると豹変するような……イメージとしてはあんな感じですね。
ISFPと比べると温和で人の意見や価値観に対してほとんど反対しない寛容さでは似通っていますが、行動的でわかりやすいあちらと違って、はるかに思考的で受動的、かつどこか哲学的でさえあって掴みどころがない性格をしています。
素早さや器用さに欠けるため実働的な集団行動ではポンコツの烙印を押されやすいですが、思考活動に強い上に表現力や想像力、引き出しの多さでは群を抜いています。
芯の強いポンコツヒロイン
おっとり、天然気味、寛容で心を許した相手には優しく、芯が強い……。これだけ特徴を並べれば、晩成型ヒーロータイプのENFPと比べてどことなくヒロイン的な印象を受けるのは私だけでしょうか?
まあ実際には女性の方が多いものの男性にもなかなか少なくはないタイプですが……普段受け身なもののいざという時にはしっかりと自分の意見を主張する様はどこか大和撫子チックですらあります。
さて、そんなタイプのINFPですが、人から見た時にはそのクレバーな部分はなかなか姿を見せないでしょう。どちらかというと思考活動の得意な部分やブっ飛んだ意外性、そして考え事をしているがゆえのボーっとした様子が真っ先に目に尽きますね。
ハッキリとした自分を持っているタイプですがそれを見せる時はかなり人を選ぶタイプなので、基本的には他人に合わせたり柔軟に行動することを選びます。誰彼構わず自分を見せると、後々面倒になる事がわかっているわけですね。
が、上記の通り内面はかなり強固で、マニュアルや規則に従ってキッチリ動くタイプではありません。どちらかというと「人は人、自分は自分のやり方がある」というのを体現したようなタイプであり、他人のやり方にケチをつけることがない反面自分のやり方に干渉されるのも嫌います。
全体的にボンヤリとしてのんびりしておりとぼけたところもありますが……基本的に自分の考えは曲げないタイプですね。
一方でかなり理想主義的なところがあるため、現実とのギャップをなかなか埋められずに苦労するところもあり、これが「生きづらい」とされる理由を作ってしまう事もあります。
これらは特に第三機能以降を機能させないままでいると多いようで、成長しきれないとだいたい以下のような行動につながることも……
・理論的な枠組みや仕組みを理解しようとしない、拒絶する
・理想と現実のギャップに絶望する
・理想の実現に必要な要素を見出せず、行動に移せない
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総評:自分の信念にもっとも忠実な人
Fiは自分の価値観や気持ちを理解するための機能とも言われ、それを補助するためにNeで想像力を使っていくタイプ。それらをまとめて総評すると、INFPはもっとも自分の生き方や自分らしさに忠実で、かつそれを他人にまで押し付けないタイプとなります。
人とまったく同じ生き方や与えられたマニュアル通りの事を完璧にこなすことには向いていませんが、自分らしさをしっかりと前面に押し出せる環境に立てば一気に大化けするタイプだと言えるでしょう。
とはいえ、自分らしさをしっかり表現できる場に出くわせるかとか、あるいはそんな時にきちんと動けるかを運任せにしてしまっていては、なかなか上手く行かないでしょう。
そこで大事になってくるのが、人前で話すことに慣れることと理論的な予測能力。
自分の意見をどんな場面でもしっかりと言えればそれだけで食いつぶすだけの変な虫は寄り付きづらくなりますし、理想の実現のためにしっかりと手段を選定するために理論性と予測力は役立ちます。
さしあたっては、自分の強い信念を前面に出せるディベートのような場所に顔を出すと面白いかもしれませんね。自分の意見をしっかりと言葉にできますし、ある程度の理論性を求められるため一石二鳥です。
あるいは、年単位のザックリとした長期計画を立ててみると、意外と見えなかった目標達成の手段が見えてくるかもしれません。
いずれにせよ、今の世の中は権威者や多数派、常識以外には非寛容そのものです。ならば、自分で自分の居場所を作るくらいのつもりで考えてみるのもいいかもしれませんよ。