エニアグラムタイプ4の特徴 「美と個性の化身」
タイプ4を形成する根幹は、オンリー1とロマンス。
多くの人は良くも悪くも少し変わっていて、その独自の美意識や哲学、価値観で型に嵌らない考え方を生み出し、世の中に新しい風をもたらします。
つまり、完全なアーティストタイプ。世間を維持するための一歯車に収まらない、独自性と強烈な感性の持ち主です。
と言っても、必ずしも「お前らとは違うんだよバーカ」みたいな尊大で見下した態度という訳ではなく、優越感の中にも「自分はまだまだダメだ」という自己評価の厳しさが入っていたりするわけですが……
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感情と空想の虜
タイプ4の中には、常に「人とは一線を画した、大きな感動を得たい」という欲求が渦巻いています。
合理的な機能だとか人並みの無難さよりもロマンとちょっと変わった雰囲気に惹かれることも多く、刺激と独自の輝きにあふれた人生を求め、そのために自分を際限なく磨こうとするのです。
特に美意識やテイストに関しては決して譲れない独自の領域を持っており、周辺の人間関係や雰囲気もその価値観に即したものになりがち。自分に正直で、衣服も話し方も場合によっては独自性が強くなることも……。
感性を大事にするあまり自分で思い描いた関連付けやストーリー、ドラマ演出といったものが、頭の中を占めていることも多いタイプで、特に一人でいるときには妄想がとめどなく広がっていきます。
自分らしさを探し続ける
さて、タイプ4と言えば自分らしさの表現に人生の成否がかかっているタイプと言ってもよいでしょう。
その自分らしさは、時として「他人にこう見られたい」という願望に向かう事もしばしばあるのですが……積極的に行動に移して「是が非でも振り向かせる」というタイプ3と違い、このタイプは一歩引いて「こんな自分に振りむいてくれる人を探す」という、どちらかというと守備的で温和な方法をとることが多いです。
ただし、良くも悪くも自分の感性がかなり鋭いので、それがマイナスの方向に向かってしまうと排他的な行動につながってしまう事もしばしば。相性の悪い相手や価値観が相容れない相手を、認めはしても自分の領域に入れたがらないのです。
まあタイプ6や8も排他的になりやすいタイプではありますが……彼らとの違いは、自分の感性に合うか合わないかをかなり重視しているわけですね。
富にも名声にも、時には流行りにも興味が薄い代わりに、自分らしさという一点にはかなり貪欲なタイプです。そのため、幼少から死ぬまで自分探しを繰り返すような人生になることも多く、良くも悪くも本心に正直です。
困っている人がいるならばその人の心を汲み取ってしまい助けずにはいられなくなったり、一度本気で肩入れした人には絶望を乗り切るまで裏切らずに尽くすといった部分がある一方、気持ちが離れてからその人から距離を置くまでが速いのもこのタイプの特徴です。
またオーバーリアクションで感性豊か、性格も独特なため、時には「気取っている」とか「お高く止まっている」と見られることもあり、ちょっぴり損なのもこのタイプの特徴です。
本人は悪気など全くないことも多いのですが……特に日本では安定志向で同調することと周りに溶け込むこと、いわばタイプ6のような感性が重要視される土壌です。
そのため、個性は口先では言われても、いざ持っているとなかなか受け入れてもらえず、苦労するのです……
タイプ4の言う個性は、他の人たちが自慢気に語る上辺の物ではなく、もっと深い根底にあるもの。その個性と上手く向き合い、この同調と無個性が尊重される世間の中で上手く花開かせる方法を探すのがもっとも重要でしょうね。
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仕事のスタイル
ナイーブで感受性豊かなこのタイプは、自己表現をできる舞台を好みます。
一見すると少々社会に適応するのが難しいように思えてしまうかもしれませんが……意外にも上手く自分と付き合うことで公務員や経営者までこなせる器用な面も。
独特な美意識は普通の人が見落としてしまいがちな長所や短所を見つけ出す眼力にもなり、こういったタイプの人がかかわったアイデアは、どんな平凡な物であっても大抵が非凡な物に早変わりしていきます。
また、他人の感情や心情を察する洞察力にも長けており、自分の個性だけでなく相手の個性も尊重し、行き詰った仲間を辛抱強く支えることもあります。
……が、環境が悪くなると気持ちのムラが足を引っ張るのもご愛敬。問題を拡大させてしまったり、感情のぶつけ合いでトラブルを引き起こしてしまったりと、向いていないことをしているとトラブルメーカーになってしまう事もあるので注意が必要です。
そんな独特のタイプ4ですが、ウイング次第ではある程度の出世欲やリーダーシップを持っている人物もおり、彼らは意外にも経営者ポジションに落ち着くことも少なくないのです。
好相性な職場
個性や個々の意思が尊重される職場。自己表現が容易な場所なら尚〇
相性の悪い職場
スピード勝負やルーチンワークとの相性は最悪。極力こういった部分は避けるべし
仕事や人間関係がなかなか上手く行かないなら、こういう手段も一ついかがでしょう?
電話占いと銘打っていますが、私から言わせれば占いのメインは人生相談です。
何かと疲れやすいタイプですから、社会に適応して生きるのも何かと大変でしょう。
あえて接点の薄い相談者を持って、人に言えない悩み事をぶちまけるのもいいかもしれませんよ。これもビジネスですから、少なくともあなたの個性を真っ向から無下にしようという事は無いでしょう。
そもそも、最近は意外にもこういうのにハマる人も意外といますし、今回挙げているヴェルニさんはその界隈でも大手ですね。
ただし、くれぐれも入り込み過ぎないように。依存すると、抜け出すのが大変ですからね。
何より、相談でなくあなた自身がどう行動していくかが現状打開のカギですよ。
家族とのつながり
自覚の有無に関係なくブッ飛んだところのあるタイプですから、親が常識的であればあるほど合わせるのに一苦労。
この違和感や苦労をどうにか解決するため、理想の親を探すさすらい人になることもしばしばです。
虚飾に満ちたこの世界の中で本当の自分を見てくれる人を理想とし、その理想をうまく満たしてくれる数少ない友人を尊重します。
とはいえ、家族仲自体が劣悪になることは比較的少ないタイプでもあるのですがね。それでも、変わっているため、本人でなく周りが敬遠することもあるのです。
本人も、「本当に自分はこの人の子なんだろうか」という淡い疑問をを抱いており、本当にマッチした場所を捜し歩くことも少なくありません。
要するに、個性的であると同時に、そんな自分と噛み合う真の仲間を欲しているってわけだな。
タイプ4の人間が自分を至上の人間と見て他人を完全に見下したり心から一人ぼっちの空間を望むことがあったら、それは認められないせいでヤケクソになっていると見ていいだろう。
このタイプはひそかに自己評価が低く、他人を見下して心からバカにする事は意外と多くない
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恋愛において
感動と感傷の申し子というだけあって、ロマンスにあふれたドラマチックな恋愛に憧れがちです。
自己評価が低い分、特別扱いしてくれる人に弱く、一貫して献身的な愛情を注いでくれる人や、個性派ゆえの感情のムラをうまくカバーできるような人とは好相性。
また、表向きだけでなく痛みや悲しみも含めた深い部分に恋をすることも多く、本当の意味で自分を理解してくれる深い愛情を欲するのもタイプ4の特徴です。
で、そんなドラマチックな恋愛をする上で気をつけたいのが、持ち前の美意識の高さ。平凡とは程遠い恋を望みがちですが、それだけに相手に求めるハードルが高くなる傾向があります。
まあ3KのATMだの家事完璧な産む機械だのを求める連中の不純なものと比べたら、その望みはピュアで尊重されるべきものでしょう。
が、相手にも高い感性を求めすぎると、お互いの関係を維持するのも危なくなります。
最悪、振り回された相手が嫌気がさして離れていく可能性も……
感性と自分の感性を求める姿勢は実に素晴らしいものですが、たまには肩肘張らず、楽な関係を求めてもいいのではないでしょうか?
一緒にバカやって素を見せ合う平凡な関係であっても、あなたの個性があれば十分ミステリアスな関係を築くことは可能ですよ。
ま、後は追記するなら、感情のはけ口を親しい友人や恋人以外に作っとくことだな。
さっき上に貼っといた電話占いもそうだし、何かの講習やコンサルタント、後は人生相談でも構わん。
こういった物にあんまりのめり込むのは少々危険すぎるが……まあたまーに使うはけ口としてなら十分機能するんじゃないか?