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勝戦の計

勝戦の計記事一覧

言葉の意味天を瞞(あざむ)きて海を過(わた)る要するに、相手を油断させてその隙に目的を達成する……という意味ですね。スポンサーリンク語源・由来この言葉の出展は、『永楽大典』という明時代の書物に書かれた故事成語が語源となっています。唐の二代目皇帝・太宗(たいそう)の時代の事。高句麗(こうくり:朝鮮半島の国家)に遠征しようと軍事行動を起こした唐王朝でしたが、なんと太宗は海を怖がって船に乗るのを拒否して...

言葉の意味魏を囲みて趙を救う物事には正面から堂々と立ち向かい、正面突破で勝利を飾るべし!……などという美学を持っている人は時にまぶしくも思えますが、じゃあその人が幸運に頼らなくてもある程度戦えるかというと、答えはノーです。上の図では、友軍を救うために敵軍に正面から当たるのではなく、ガラ空きになった敵の拠点を攻撃する一例を示しています。これにより、敵は友軍撃破をあきらめて拠点に戻らなければならなくな...

言葉の意味刀を借りて人を殺す。自分で戦って敵に打ち勝つ……その気概は実に素晴らしいものですが、時として自分で戦うばかりに余計な消耗をして、そのまま次の戦いに敗北する……なんてこともままあります。百戦百勝は善の善なるにあらず、とは孫子の言葉ですが、時として敵を使ってお互いを消耗させるのも大事な作戦です。借刀殺人というのは、敵同士を争わせたり、第三者を使って敵を倒したりする方法を意味しています。スポン...

言葉の意味逸を以って労を待つ意気軒昂、気力充実。そんな状態の敵に疲弊した軍勢でぶつかっても、勝ち目は薄いです。しかし、これは敵にとっても同じこと。以逸待労の計略は、こちらが動かず万全の状態で、敵が疲れるのを待つだけ……という理想形を完成させれば勝つのも難しくないよね、という意味合いの言葉になります。スポンサーリンク語源・由来以逸待労の語源は、孫子兵法の一節です。以佚待勞 以飽待饑 此治力者也佚を以...

言葉の意味火に趁んで打怯す。別名、「ちんかだこう」とも。言ってしまえば、ただ悪さをするより火事場泥棒する方が成功率も得られる利益も高いよねという意味合いです。当然、本当に火事場泥棒に行くなんてのは論外ですが……不慮の事故や失敗で相手が弱っている時こそ、攻める好機。万全な体制もどこかに必ず隙が生じますし、こちらが動いても、相手はトラブルの解決に戦力を割かれて全力で対応できません。勝負の世界は非情なも...

言葉の意味東に声して西を撃つ「東から攻めてやる」とブラフをかけといて、西から仕掛けてぶん殴る……要するに陽動作戦の意味ですね。あまりに典型的かつ効果の高さがわかりやすいため、もはや何を語るべきか悩みますが……敵の隙を意図的に作り出し、実際に攻撃を仕掛けるまでの一連の流れがこの計略です。スポンサーリンク要するに……敵志乱萃 不虞 坤下兌上之象 利其不自主而取之敵志乱萃して慮らざるは、坤下兌上の象。そ...

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