エニアグラムタイプ2:ウイングは1と3

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エニアグラムタイプ2:ウイングは1と3

 

 

 

エニアグラムのタイプ2といえば、人に対して掛け値なく優しくできる稀有な人たちですが、その方向性や何故優しくしてくれるのかという点、そして細かな部分などは、ウイングによって違いがあります。

 

タイプ2は「自分を見て愛してください」という欲求を少なからず持っていますが、その強弱やそんな思いに対する考え方は、ウイングが1か3かによって大きく変わってくるのです。

 

 

無私に尽くすかもてなしによってアピールするのか。攻めか受けか。その辺の違いが、ウイングによってはっきりと区分けされています。

 

 

 

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タイプ2ウイング1:尽くす人

 

 

 

 

自己アピール的には受けにあたるのがこのウイング。善良でみんな幸せな世界を好む全体主義者であり、献身+理想の組み合わせにより、公平無私を良しとする人たちです。

 

反面、自分を封殺しようとしすぎるきらいもあり、それが足かせとなって自己表現ができなくなることも……

 

 

もっとも想像しやすい、テンプレな聖人といった感じを想像すればわかりやすいかもしれませんね。

 

 

 

 

健全時:全体主義の人権保護者

 

 

 

ありていに言えば、「世界をより幸せにしたい」という純粋な思いで人権保護団体などを創立しそうなタイプの人たち

 

人への暖かな対応を主軸に生きながらも、タイプ1の理想主義的な一面も強く出ています。その姿は、公平無私にして弱い者の味方といって過言ではないでしょう。

 

 

「私を見て」という考えが強いウイング3と比べると、格段に面倒見がよく、また心の底から利他的な考えになりがち。タイプ1の良識によって、個人的なつながりでなくよりよい世界のために自ら突き進んでいくのです。

 

当然、その過程で無意味な仕事や汚れ仕事を引き受けることもあるでしょうが……それでも、健全なこのタイプは構わず身を投じるでしょう。

 

 

自分がどうこうよりも、まず全体。多くの人の幸福と良識のために立ち上がれる、そんな人たちです。

 

 

 

 

通常時:自分を押し殺す善人

 

 

 

人間とは得てして自分勝手な物であり、どの人間にも自分勝手な感情は存在します。このタイプは、そんな身勝手な感情と戦い、克服しようとするのです。

 

基本的には利他的で従順、人を幸せにする義務を背負い込み、他人に優しく人に厳しい傾向があります。自分を見てもらうより、まず人のために動くのが当然という価値観があるのがタイプ2のウイング1なのです。

 

 

とはいえ、タイプ2の囚われともいえる「愛されたい」「もっと見てほしい」という感情は根底に強く存在します。

 

が、このタイプにとって、その感情は悪。そのため、これらを封印するために自分に無頓着になりがちで、自己批判や自己犠牲的な行動も多くなる傾向が。

 

そして、それらは不健全化が進むたびにより極端になっていき、最後の最後は自身の信念に殉じる形で自分の欲求のすべてを否定したり、その反動により他人の注意を引こうとする行動に出ることも……。

 

 

他人の思いは大事ですが、それと比べると自分なんて……と思ってしまうと、相手はどんどん付けあがっていきますよね。そうなるとお互いのためにならず、自分も苦しく、相手も余計な罪を背負う結果になります。

 

理想と感情を天秤にかけた時、たまには感情を取ってみるのもいいでしょう。他の人ならどうするかを考えてみると、意外とどいつもこいつも自分勝手です。少しくらいいいんです。

 

 

 

 

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タイプ2ウイング3:もてなす人

 

 

 

こちらは性格も欲求もよりオープンで、自己開示や「私を見て」という欲求においては攻めといえるウイングになっています。

 

タイプ3要素を持つことで、人への優しさの裏で自分をアピールする部分も見られたり、しっかり自己主張したりといった違いが見られます。

 

 

ウイング1が自分を抑えることで健全化を図っているなら、こちらは最大限活かすことで健全化を図っているタイプといえるでしょう。

 

 

 

 

 

 

健全時:ギブ&テイクの社交家

 

 

 

 

 

社交的で快活、非常に話しやすくありながらも個人的つながりを重要視するのがこのタイプ。

 

タイプ2である以上、当然ながら人に尽くして相手を立てることを良しとしますが……その姿勢はウイング1ほど盲目的でなく、むしろその先まで見据えたものになるでしょう。

 

 

タイプ2のウイング3が大事にするのは、献身よりも分かち合い。相手が欲したものは喜んで差し出してくれますが、ただ渡すだけでなく、同時に自分の気持ちや個性もある程度大事にします。

 

 

「欲しいものがあったらあげよう。ただ、その結果私に興味を持ってくれたらいいな」

 

 

とまあ、露骨に自己顕示欲を殺そうとするウイング1と違い、「自分のことも見てほしい」という願いをある程度オープンにするのがこのタイプというわけですね。

 

 

自分も相手も、みんなハッピーに……そんな願いをダイレクトに叶えようとする分、ある意味一番全体主義なタイプなのかもしれませんね。

 

 

 

 

 

 

通常時:「もっと私に頼っていいのよ」

 

 

 

親しげで愛想がよく、非常に好感を持たれやすいという特徴が強く出ており、半歩くらい後ろを追従してくれるウイング1と違い、二人三脚を意識するようなイメージが強いのがこのタイプ。

 

当然、別段健全というほどの精神状態でなくとも、気に入った人や別段嫌いでもない人にはフレンドリーに接してくれます。

 

 

……とはいえ、このタイプは大抵、タイプ3の影響で目的ははっきりしているのが最大の特徴。例えば意中の人には甲斐甲斐しく世話を焼くものの、他に対してはまあ世話くらは焼くものの案外そこまででもなかったりするのです。

 

 

また、目的がはっきりしている分、欲しいものもしっかりしています。快活さと人当たりの良さで人をひきつけ、狙いの物を相手と共に手に入れようとするわけですね。

 

 

 

しかし、気に入った相手に見てもらうために献身的になり過ぎたり、同情を買うため感傷辟を身に着けてしまったりという一面も否めません。

 

「プライド」の囚われが示す通り自尊心も比較的強く、それが振り向いてくれないことへの不満から高圧的態度や傲慢につながることも……

 

 

 

大事な人のために盲目的に尽くすのも悪くないですが……このタイプの良さはギブ&テイクの価値観にあり。

 

感謝ひとつされずに人間関係につかれてきたら、もう一度「自分は何のために優しくしているのか」を考え直してみるのもいいかもしれませんね。


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